私は最近あえてAWB(オートホワイトバランス)で撮っているが、これによって、AWBの精度をチェックしようという企みもある。いろいろな光源下であえてAWBで撮ると、まだまだAWBは未完成であると感じる。日中晴天でもまだ色の偏りがあるカメラがあったり、蛍光灯ではほとんどお手上げ状態のカメラもある。まあ、蛍光灯の場合には点滅しているので、シャッターを切るタイミングによって、色温度が変わるから、AWBでも追いつかないということがある。だから、マニュアルホワイトバランスで撮影するほうがいい場合も多いのだが、このマニュアルホワイトバランスはカメラによって操作が千差万別である。メインカメラはやり方が身についているが、カメラを変えると、とっさにわからなくなる。だから、 RAW+JPEGで撮影しておくのがベストの解決方法とは言えるだろう。撮影枚数を考慮すると大容量の記録メディアをダブルスロットで持つのがベストなのだが、まだまだダブルスロットは少数派である。また、RAWで撮ると、あとの選択と処理が大変である。光源が一定ならバッチ処理できるのだが、そうでない場合はひとつひとつパラメータ設定を変えて、現像しなくてはならない。私は前年度で大学を退職したが、非常勤講師を務めた7年間、まずホワイトバランスを理解させるのにしつこいほど時間を割いた。いま振りかえると、それは間違っていなかった、と思っている。
今日は病院の定期検診があり、午前中は出かけていた。入れ替わりのように家人が出かけて、私は少しまどろんでいたら、また大きな余震である。そして、今日は3.11に東日本大震災と大津波が起きてからちょうど1ヶ月になる。死者、行方不明者はおそらく3万人を超えるだろう。そして、余震はまだまだ続くだろうから、復興には長い時間がかかるだろうが、なんとか耐えて行かなくてはならない。これには日本国民全体の運命がかかっている、と言っていいだろう。
井の頭公園で。とくにこの公園のカラスは餌づけをする人がいるので、人間をぜんぜん恐れない。近づいてカメラを向けても平気である。このカメラはダブルスロットなので、RAW+JPEGでも安心して連写できる。ニコンD7000、DX VR 18~200ミリF3.5~5.6G、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。