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2011年 07月 16日
ふと、気になって、マニュアルフォーカスの現行ニッコールレンズを調べてみた。そうしたら、合計で11本、20ミリF2.8Sからマイクロ105ミリF2.8Sまでしかない。そのうち、マニュアルフォーカスでしか使えない新しい設計のPC-Eニッコール(アオリ機構付きレンズ)の24ミリ、45ミリ、85ミリを除外すると、マニュアルフォーカスのニッコールレンズは8本しかないことになる。いや、8本もマニュアルフォーカスレンズを残しているニコンを誉めるべきだろう。ほかのメーカーはとっくにマニュアルフォーカスのレンズを切り捨てていて、マニュアルフォーカス専用のカール・ツアイス(コシナ)を除いて、すべてAFレンズになっているのだ。現在、マニュアルフォーカスのレンズ交換式カメラはライカを除くとほとんど現行品ではないから、すべてAFレンズになっても不思議ではない。しかし、ニコンはまだ8本のレンズを残していて、その中には35ミリF1.4とか50ミリF1.2などまだAF化されていないレンズが残っている。以前にチェックしたときには、105ミリとか135ミリのDCニッコールも残っていたような記憶がある。特許出願で105ミリF2のDCニッコールが出ているので、このあたりはそう遠くない将来にAF化されるのではないか。いずれにしても、ニコンはメカニカルな規格ではニコンF以来ずっと変わらないニコンFマウントを続けてきていて、しかもマニュアルフォーカスレンズもかなりの数を残してきた希有のメーカーである。だから、「絞りリングを残せ」という一部のマニュアルフォーカス一眼レフ愛用者(多くはニコンF2かF3)の声に応えてAFニッコールDタイプを維持してきたわけだが、ここへ来てGシリーズへの切り替えが進んでいる。それはデジタル一眼レフが主流になった現在、機構的にもコスト的にもGタイプレンズのほうがリーズナブルであり、メーカーも慈善事業をやっているのではない以上とうぜんなのである。駄々っ子のようなMF一眼レフ信奉者だけのためにレンズを作っていたら、赤字は増えるばかりだろう。MF一眼レフユーザーはその時代のレンズを使えばいいのであって、新しい設計のレンズまで自分たちだけに都合のいいレンズを要求するのは虫が良すぎる、と私は思っている。フィルム一眼レフを使いたいというなら、ニコンF5なりF6を使えば、Gタイプレンズのほうがむしろ使いやすい。それをF2やF3にこだわるのは勝手だが、それを使うなら、その流儀に従うべきであって、新しいレンズが出るたびに「絞りリングがない」と文句を付けるのは滑稽ですらある。
今日もまた外出は夕方だけである。35度Cになるような炎天下には仕事でないかぎり出る気はまったくない。明日も明後日もこのまま酷暑が続くようである。そのあとは、台風が来るかも知れないので、一時的には大陸高気圧によって涼しくなるかも知れない。なにしろ、雨が少なすぎるし、暑すぎるのは身体に堪えるのである。 吉祥寺で。先日、用事で出かけたときに撮ったもの。このカメラはほんとうにスナップカメラとして最適だ。絞りリングがどうしても欲しい人はこのカメラを買うべきである。まあ、これはデジタルカメラであるから、フィルム派の絞りリング愛好家にとっては興味のないものかも知れないが。富士FinePix X100、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400(ダイナミックレンジ200%)。
by hinden563
| 2011-07-16 19:17
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