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2011年 11月 15日
光学ファインダーと電子ビューファインダーには一長一短がある。光学ファインダーはなによりも見やすいこと、動体追従能力に優れていること、そして一眼レフではピントがわかりやすい、などが長所である。半面、液晶モニタのようにリアルタイムに露出やホワイトバランスなどを反映することはできないし、表示も液晶モニタのように豊富ではない。また、非常に明るい被写体(太陽光などが入ってしまった場合など)では、非常に見づらくなる。いっぽう、電子ビューファインダーは液晶モニタと同じような特長を持つが、半面、動体追従能力が劣っていたり、あるいは暗いシーンではゲインアップをするためにノイズが目立ってしまう。そこで、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を切り替えられるようにしたのが、富士フイルムのFinePix X100の「ハイブリッドファインダー」である。しかも、このファインダーは光学ファインダーモードになっていても、シャッターを切ると、電子ビューファインダーによりポストビュー画像が一瞬確認できるようになっている。きわめて優れた構成になっていて、ひとつの理想的なファインダーと言える。しかし、X100はレンズ固定式であり、だからこそハイブリッドファインダーを達成できたとも言える。では、レンズ交換式デジタルカメラで、OVFとEVFを切り替えることは可能なのだろうか?そのひとつの方法がニコンの最近の発明(特開2011-223469)で提案されている。これは通常の一眼レフのペンタプリズム前面を半透過式にして、そこにサブモニター(EVF)を置いた構造になっている。そして、ペンタプリズムの上部にはシーンの明るさを判別するセンサーがあり、シーンが明るいとミラーをアップして、EVFおよび液晶モニタによる表示に切り替わる。この発明は非常に興味深いもので、機構を工夫すれば、シャッターレリーズの瞬間にEVFによるポストビュー画像表示ができるかも知れない。また、この発明ではシーンの明るさに応じてOVFとEVFを自動切り替えするようになっているが、もちろん手動切り替えとすることも可能だろう。今後一眼レフはどうなって行くのか、という疑問に対するひとつの回答である。
一昨日からまた風邪がぶり返して、昨日はまた一日寝ていた。今日はだいぶ良くなったので、原稿に着手したが、まだ本調子ではない。とくに無理はしていないのだが、体力が衰えているのだろう。 神代植物公園で。あえて太陽を入れてみたが、フレアはほとんど出ていない。優秀なレンズである。逆光だが、露出補正は-2/3EV。このカメラは素早く露出補正できるのがいい。富士FinePix X100、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。
by hinden563
| 2011-11-15 06:54
| デジタルカメラ
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