アメリカのBusiness Wire(カリフォルニア州クパチーノ)が伝えたところによると、CompactFlash Association(CFA)は、XQDの次世代規格であるXQD2.0を策定することになった。ソニーが現時点ではメインのメンバーとなるが、XQD2.0は2010年10月に発表されたXQD1.0の上位互換記録メディア規格となる。XQD2.0はインターフェースにPCI Express 3.0を使い、最高8Gbpsの転送速度を目指す。これは約1000MB/秒となり、現在のXQD1.0の最高速度である約168MB/秒よりも格段に高速となる。ハードウエアはXQDと同じであり、大きさは38.5×29.6×3.8ミリとなる。この高速記録メディア規格はとくに動画に向いているが、静止画でも高速転送速度を生かすことができる。XQDはもともとSanDisk、ニコン、ソニーの3社で策定したものであり、現時点ではXQDカードを供給しているのはソニーのみ。また、XQDスロットを備えたデジタルカメラはニコンD4のみ(CFとのダブルスロット)であり、普及にはまだ時間がかかると見られる。いっぽう、CFAは今年4月にCFast2.0というCFカードの新しい高速規格を発表している。これはインターフェースにSATA-3をしようし、最高転送速度は600MB/秒である。ハードウエアはCFと基本的に同じで、42.8×36.4×3.6ミリであり、大きさはXQDカードよりも大きい。しかし、CFast規格の記録メディアは商品化されておらず、とうぜんだが対応するデジタルカメラも市販されていない。このため、CFastを飛び越して、XQDが次世代規格に採用される可能性が高い。ただ、CFAの議長であるキヤノンがまだどちらの規格も採用していないので、今後の推移を見守る必要があるだろう。
ロンドンオリンピックでは通信社や新聞社、雑誌社などが記録のための静止画および動画機材を大量に持ち込んでいるが、ワイヤレスでコントロールする機材が増えたのが注目される。カメラマンがいけないような場所に設置してワイヤレスで撮影し、場合によっては無人自動撮影を行う。報道写真は今後、こういう自動機材にウエートを移して行くだろう。
井の頭公園で。夏の強い光だと、こういう緑の葉がきれいである。このレンズはリングボケが目立つようである。ソニーα57、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF6.3、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。