これからは高倍率ズームがとくにAPS-C判の一眼レフやレンズ交換式カメラで流行するのではないだろうか。ニコンがD7000とAF-Sニッコール18~300ミリF3.5~5.6G ED VRをセットにした「スーパーズームキット」を10月11日に発売すると発表したのは象徴的だ。価格は19万円前後と想定され、35ミリ判にこだわらなければきわめてコストパフォーマンスの高いレンズキットである。35ミリ判換算で約27~450ミリに相当し、ほとんどの撮影をこのレンズキットでカバーすることができる。そうすると、レンズを交換する必要はないので、ゴミが入る可能性も少なくなる。ペンタックスもK-5IIシリーズの発表と同時に、18~270ミリF3.5~6.3の高倍率ズームを発表した。約7万円と想定されるこのレンズは35ミリ判換算で約27~400ミリに相当するので、想定11万円のK-5IIに装着しても、やはりコストパフォーマンスは高い。じつは個人的にはソニーα77またはα57にタムロン18~270ミリF3.5~6.3を装着して撮影に出かけることが多いので、高倍率レンズとAPS-Cカメラとの相性の良さは実感している。35ミリ判だと28~400ミリなどになってしまい、商品化したとしてもかなり大きく重いものになってしまう。やはり、APS-C判までが常用に使える限界だと思っている。マイクロフォーサーズに14~150ミリという組み合わせもよく使うが、これはさらにコンパクトで携帯性がいい。いずれにしても、高倍率ズーム付けっぱなしというのはいろいろな意味で便利である。
タムロンはSP90ミリF2.8Di Macro 1:1 VC USDの開発発表をした。同社の看板である90ミリマクロに手ブレ補正、超音波モーター、特殊低分散レンズなどを採用し、コーティングも刷新したもの。年内発売予定で、94,500円の予定だという。個人的にはフリーになってすぐにタムロンの90ミリF2.5を購入し、アダプトール交換マウントで各種一眼レフに装着して使っていた。なお、同社はSP70~200ミリF2.8 Di VC USDの開発発表もした。やはり手ブレ補正と超音波モーターを内蔵し、特殊低分散ガラスを使用したもの。年内発売予定で、157,500円を予定。
吉祥寺で。前の消防車もそうだったが、また郵便車の赤い色に反応してしまった(笑い)。このカメラには高倍率ズームを付けっぱなしである。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。