ニコン1の1型(CXフォーマット)センサーは像面位相差AFをレンズ交換式に適用した最初のデジタルカメラである(レンズ一体型は富士フイルムが2010年に発売したFinePix Z800EXRが最初)。このセンサーは像面位相差検出部とコントラストAF位相差検出部(通常のRGB画素)からなり、一般撮影では位相差AFでピントを合わせ、暗いシーンで位相差AFの精度が落ちるような場合にはコントラストAFに自動切り替えする。測距点は合計135点で、うち73点が位相差AF、135点がコントラストAFで画面全体をカバーしている。そして、位相差AFが追従して、毎秒約15コマの連写が可能だ。位相差AFのエリアは広く、画面中央のほぼ2/3を占めている(図)。この位相差AFはこのCMOSイメージセンサーを実際に製造しているAptinaの特許だと言われていたが、ニコンの特許であることがわかった。それは12月13日に公開された特許出願(特開2012-247723)に記述されている像面位相差AF(第一領域)とコントラストAFのみ(第二領域)の図面がニコン1のものとほぼ同一であるからだ。なお、この特許では第一領域では位相差AFを作動させるが、コントラストAFも作動させてよい、と「ハイブリッドAF」にも使用できる余地を残している。この特許出願日は2011年5月31日(特願2011-121338)であり、ニコン1の発表は同年9月21日(発売は10月20日)である。その後出てきたキヤノンEOS Mの「ハイブリッドAF」や、ソニーの「ファストハイブリッドAF」とどういう関係になっているのか、技術的な興味はつきない。いずれにしても、「ミラーレス」カメラは位相差AF中心の「ハイブリッドAF」になって行くと思われる。なお、このニコンの像面位相差AFに関する特許出願は
PDFをご覧ください。
シグマが18~250ミリF3.5~6.3DCマクロHSMのペンタックス用を12月21日に84,000円で発売する。なお、ペンタックスリコーイメージングのsmcペンタックスDA18~270ミリF3.5~6.3ED SDMは12月13日に価格70,000円前後で発売されている。
吉祥寺で。大学のキャンパスが近いので、学生が行き交っている。少しデジタルズームを使ってスナップ。この「ファストハイブリッドAF」は実用上十分なぐらいに測距が早い。ソニーNEX-6、E16~50ミリF3.5~5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO100。