パナソニックがRGBカラーフィルターを使わずに、マイクロ分光素子(回折光学素子)によって、光をRGBに分光して、従来比約2倍の感度を実現するイメージセンサーを開発した。これは同社が過去いくつかの特許、特許出願によって確立した技術であり、スマートフォン、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのほか、産業用カメラに使えるイメージセンサーである。これに関する最新の特許出願は特開2011-159967(2011年8月18日公開)であり、この特許出願に今回の技術に関する詳しい記述がなされている。この新しいイメージセンサーは図のように、通常はマイクロレンズ直下に置かれるRGBカラーフィルターのかわりに、ディフレクター(ディフラクター、回折素子)と呼ぶ光学素子を配置し、これによって、回折光と非回折光に分光して、W-R、W+R、W-Rのように色分離を行う。これによって、従来ではRGBフィルターにより、50~70%の光量をロスしていたのを、100%透過してフォトダイオードに入射するため、感度が約2倍になったという。また、ニュースレリースには書いていないが、この構造だとローパスフィルターを省略しても偽色が出ないと思われる。この分光素子は回折光学素子の一種だが、キヤノンのDOレンズに使われているような構造とは異なる。この詳しい構造については、特許出願の
PDFをご覧ください。このように、回折光学素子はレンズの構成要素だけでなく、ほかの目的にも使え、今後の光学技術のひとつの柱となっていく可能性が高い。
SDアソシエーションはUHS-IIの開発展示をCP+2013で行った。UHS-IIは現行のUHS-Iの上位規格であり、互換性を維持している。転送速度はUHS-Iの最大104MB/秒に対して、最大312MB/秒。ただ、UHS-Iも高級デジタルカメラで採用されているだけで、UHS-IIがすぐに実際のカメラに採用されるかどうかは不透明だ。
レストランなどではおなじみのお酒のボトルのディスプレイ。生来酒好きのせいか、どうしても通りすがりに写してしまう。シャッター速度は1/15秒だが、手ブレ補正のおかげでブレていない。ソニーNEX-6、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO100。