キヤノンが動画を前提とした、タッチパネル式ピント合わせ方法の特許を出願している(2011年9月20日出願、2013年4月18日公開、特開2013-68671)。これは図のように、親指と人差し指を使って、合焦位置を徐々に変更していくものである。最初に301の人物の顔にピントを合わせたとして、つぎに手前の花畑にピントを送って行きたいとする。その場合人差し指で最初のピント位置301をタッチしながら、親指でつぎのピント位置302を同時にタッチする。そして、人差し指をだんだんと親指に近づけるようにタッチパネル上をスライドさせると、ピントがそれにつれて移動していき、最終的に302のピント位置に合焦する、というわけである。つまり、レンズのピントリングでピントを送っていた操作を、より簡単にタッチパネルと指の動き(この場合にはピンチイン)で行うわけである。また、指のピンチアウトを利用して、ピントが合っている被写体から、徐々にアウトフォーカスして、背景にピントを合わせる、という利用法も提示されている。これは動画撮影に慣れたカメラマンしかできなかったフォーカス送りをタッチパネル上で、初心者にもできる発明として注目される。この技術を利用して、スチル撮影でも、遠く離れた2点をゆっくりピンチインしていくと、2点内が被写界深度に入るように絞り込まれる「自動被写界深度モード」とか、同じピント位置を2度タッチすると、そのフォーカス位置だけにピントが合い、あとはボケるように絞りが調整される「ポートレートモード」なども可能なのではないだろうか。なお、このキヤノンの特許出願については、
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ケンコー・トキナーはKenkoブランドの初の本格的なコンパクトデジタルカメラを20日に発売した。1/2.3型CCD(有効1615万画素)を搭載し、レンズは4.6~23ミリF3.2~6.4(35ミリ判換算で約26~130ミリ相当の5倍ズーム)、撮像感度はISO100~6400、動画は720/30p、シャッター速度は1~1/2000秒。記録メディアはSD/SDHC。大きさ・重さは約93.3×55.4×20.2ミリ・約100グラム(ボディーのみ)。オープン価格。
例によって、アートフィルターブラケットで撮影したもの。しかし、これはどのモードだったか、判断がつかない。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。