画素数は多ければいいものではない、としつこく書いてきているのだが、画素数信仰はあとを断たないようだ。画素数が多ければ、高感度画質が悪くなり、連写にも限界が出てしまう。もちろん、画素数が多ければ、デジタルズームあるいはクロップで画面を小さくしても、解像感が保てるから良い、という意見をまったく無視しているわけではない。また、画素数が多ければ、レンズの解像力が追いつかないから、光学ローパスレスにしても偽色やモアレが目立ちにくくなるし、回折ボケも画素数が多いほど顕著になりやすいから、これも光学ローパスレスには有利と言えるだろう。しかし、画素数を多くしていけば、データ量も増えるし、とくにRAW撮影をするユーザーが多くなってきている現状では、極端にデータ量を多くすると弊害が目立つ。シグマのFoveon X3ダイレクトイメージセンサーは解像度に寄与するのは1層の4800×3200ピクセル=1536万画素だが、データ量としては記録画素数の4400万画素相当になり、非常に重たいデータで、しかもRAW撮りをしなくては本来の実力が発揮できない。だから、どうしても連写をすると、処理時間が長くなってしまい、イライラと待たされることになるのだ。APS-Cの24メガピクセルは同じ画素ピッチだと35ミリ判で56メガピクセル以上になり、マイクロフォーサーズの16メガピクセルは62メガピクセル以上になるが、そんなに画素数を多くしてもデータ量が多すぎてハンドリングが悪くなるだけのような気がする。やはり、画面サイズ(フォーマット)と画素数はバランスが必要であり、マイクロフォーサーズなら現在の16メガピクセル、APS-Cなら24メガピクセルが上限と言えるだろう。
ケンコープロフェッショナルイメージング(KPI)はSMDVのワイヤレスシャッターレリーズRFN-4/RFN-4Sを5月20日に発売する。送信機と受信機がセットになったワイヤレスシャッターレリーズで、電波を使い、最大作動距離は約80メートル(4Sは約100メートル)。価格はセットで12,600円。
内蔵ストロボをシンクロさせて撮影。このカメラには内蔵ストロボがあるのは便利な点で、新しいE-P5にももちろんある。オリンパスPEN E-P3、M45ミリF1.8、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。