カメラの名称、とくにレンズ交換式デジタルカメラの名称はむずかしい。開発ペースが早いので、数字がオーバーフローしてしまうからだ。キヤノンの場合は、D6000、D2000からD30、D60と来たが、その後はハイエンドはEOS-1Dシリーズ、35ミリ判はEOS5Dと6D、ミッドレンジはEOS10D~70D、エントリーはKissシリーズとかなり明確に分けてきた。唯一の例外はEOS7Dで、ミッドレンジよりも上だが、APS-Cだ。しかし、EOS7Dを除いてはいちばん統一感がある。ニコンはD1から始まり、ハイエンドはD2シリーズ、D3シリーズ、D4とひと桁で続いてきている。ミッドレンジはD100で、D200、D300と3桁で続いてきた。しかし、35ミリ判でD700を出し、さらに普及タイプ35ミリ判でD600と続いて、統一性がとれなくなってきた。そこで、APS-CのミッドレンジはD70、D90だったのをD7000、D7100と4桁にした。今後は3桁は35ミリ判カメラに名付けられるのだろうが、D300Sの後継はどうなるのだろうか。エントリーはD50、D40、D60などを経て、これもD5000シリーズとD3000シリーズとなり、統一性がとれてきた。いちばん数字がややこしいのはソニーで、最初はエントリーのα100、そしてミッドレンジのα700、その後は普及タイプのα200、α350などを出し、ハイエンドのα900とわかりやすかった。その後、α200シリーズ、300シリーズ、500シリーズなどが出たが、区別はそれほどむずかしくはなかった。ところが、α55から始まる2桁シリーズはトランスルーセントミラー(TLM)を使ったEVFカメラであり、この系列でもエントリーのα30シリーズ、α50シリーズ、α65、α77とミッドレンジまでラインアップした。同時に一眼レフのα500シリーズも出ていたが、ハイエンドはTLMのα99になった。いっぽうでEマウントのNEXシリーズが3、5、7、6と出てきたがこれは「ミラーレス」カメラであり、別系列だ。今後のαのネーミングがどうなるか、注目されるところである。
今週は新しいカメラの発表がなく、予想を外してしまった。来週、再来週になるだろう。噂ではいろいろ出ているが、はたして実際にはどうなるのだろうか。
なんということはないシーンだが、色がきれいだったので撮影してみた。最近はこのレンズを使うことが多い。オリンパスOM-D E-M5、M12ミリF2.0、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。