このところ、カメラのタイプとセンサーの関係が複雑になってきた。ひと昔前には、一眼レフは35ミリ判かAPS-C、「ミラーレス」カメラはマイクロフォーサーズ、コンパクトカメラは1/1.7型またはそれ以下、と棲み分けられていた。しかし、いまではAPS-Cイメージセンサーを搭載したコンパクトカメラ(ニコンCOOLPIX A、リコーGR)があり、1.5型センサーのコンパクトカメラ(キヤノンPowerShot GX X Mark II)もあり、いずれもマイクロフォーサーズ(4/3型)よりも大きい。さらに、マイクロフォーサーズよりは小さいが、ニコン1と同じ1型センサーのソニーCyber-shot DSC-RX100M3もある。レンズ交換はできないが、レンズ交換のできるニコン1よりも大口径のズームレンズを装備している。そして、ソニーには35ミリ判のDSC-RX1もあり、レンズ固定式ながら、一眼レフなみの35ミリF2レンズを装備しているのだ。しかし、不思議なことに、ソニーはRX1とRX100シリーズの間になるRX10にも1型センサーを使用し、APS-Cサイズは採用していない。つまり、ソニーはレンズ固定式のAPS-Cカメラを現在では作るつもりがないようだ(過去にはDSC-R1があったが)。また、ニコンは「ミラーレス」カメラのニコン1が1型センサーであり、APS-Cの「ミラーレス」カメラを作る気配はない。つまり、センサーサイズではCOOLPIX Aのほうが「ミラーレス」カメラのニコン1よりも大きい、という逆転現象というか、「下克上」が起きている。そうなると、いちばん論理的にセンサーサイズをラインアップしているのはキヤノンということになる。つまり、一眼レフは35ミリ判およびAPS-C、「ミラーレス」のEOS MはAPS-C、コンパクトカメラは1.5型あるいはそれ以下ということになっている。オリンパスやパナソニックもレンズ交換式の「ミラーレス」カメラであるマイクロフォーサーズの4/3型のほかは、レンズ固定式のカメラであり1/1.7型以下のセンサーしか採用していないから、両社も論理的である。論理的か論理的でないかはとりあえず措くとして、カメラのタイプとセンサーサイズは今後ますます複雑になって行くような気がする。
ひさしぶりにバラ園へ行った。すごい人出で、早々に引き揚げてきた。ありきたりなのだが、せっかく行ったのだから、少し撮ってきた。オリンパスOM-D E-M5、M12~40ミリF2.8PRO、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。