ハッセルブラッド・ジャパンはハッセルブラッドVシステム用の新しいデジタルバック、CFV-50cを発表した。国内での販売価格は決まっていないが、ヨーロッパでは11,000ユーロ(換算約1,507,000円)と予定されている。このバックは1957年以降のハッセルブラッドVシリーズ専用に開発されたもので、ライブビューが可能なCMOSイメージセンサーを搭載している。そして、ワインダーやモータードライブ付きのハッセルブラッド503CWや500ELシリーズでは専用ソフトウエア「Phocus」によるティザ撮影(パソコンを使った遠隔ライブビューおよびリモートコントロール)が可能。ひと言で言うと、ハッセルブラッドH5D-50cのデジタルバック部分をVシリーズ専用としたもので、スペックはH5D-50cと同じだ。すなわち、CMOSイメージセンサー(ソニー製)は大きさが43.8x32.9ミリ、有効画素数は約5000万画素、撮像感度はISO100~6400、液晶モニタは3型、PCとの接続はIEEE1394b(FireWire 800)、記録メディアはCFカード。大きさ・重さは90x92x57ミリ・530グラム(電池、メディア別)。高感度側が大幅に広がったこと、ライブビューが可能なことなどの大きな特長があるが、従来のCFV-50も捨てがたい。コダック製CCDを搭載し、大きさは49x36.7ミリで、36.7x36.7ミリのスクウェアフォーマットにクロップすることもできた。有効画素数は約5000万画素(スクウェアフォーマットで約3800万画素)。撮像感度がISO50~800と高感度側に狭いのが唯一と言っていい欠点だった。そのほかは、撮像素子が大きく、画角換算率は1.1倍で、35ミリ判に換算するとCF50ミリは約37ミリ、CF80ミリは約60ミリ、CF150ミリは約113ミリとなった。今回のCFV-50cは換算率が1.3倍になるので、35ミリ判換算での焦点距離は長くなることになる。この古いCFV-50のほうはナショナルフォートで145万円(税込み)で販売されている。新しいCFV-50cの登場で、CFV-50がさらに値下がりすれば、ハッセルブラッドVシリーズを所有しているユーザーにはかなり魅力的になるのではないだろうか。
以前に写したものだが、1/1.7型のイメージセンサーはよく写る。レンズが28ミリ相当の広角レンズということもあるのだが、まずピントの失敗はない。
リコーGRデジタルIV、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。