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2015年 01月 05日
動画から静止画を「切り出す」という方向性はパナソニックやソニーが志向しているようだが、私は少々疑問に思う。たしかに動くものをシャッターチャンスを逃さずに撮るには回しっぱなしの動画が適しているが、動画は通常のモードだと、1/60秒(60fps)が最適である。ということは、高速動体は被写体ブレをしてしまい、切り出してもブレブレの写真しかできない。三脚を立てて、自然風景などを動画撮影して、それから静止画を切り出すならブレは心配ないだろう。しかし、それなら最初から静止画撮影すればいいのである。フルHDでも約200万画素、4Kだと約800万画素だから、解像度の点では静止画に及ばない。もちろん、画素混合により成り立っているフルHDなり4Kだから、ダイナミックレンジや色深度の点では静止画よりも優るだろう。それはわかるのだが、動画撮影中に静止画撮影をして、しかも動画が静止画のシャッターレリーズで瞬間的にストップしないのが理想だ。私はデジタルカメラに動画が搭載され、動画撮影中に静止画が撮れるというので、いろいろチャレンジしてみた。しかし、静止画を撮った瞬間、動画はあたかもコマ落ちをしたように瞬間的にフリーズしてしまうのである。これでは使いものにならない、と思っていたら、オリンパスが「フォトインムービー」という機能をコンパクトカメラに搭載するようになった。これは、動画処理と静止画処理を別々のプロセッサーに受け持たせて、動画撮影中に静止画を撮影しても「フリーズ」しない。ただし、静止画はラージではなくミドルの大きさになってしまうのだが、それでも動画がコマ落ちするよりはよっぽどいいのである。そして、この機能は2014年に発売されたレンズ交換式カメラであるOM-D E-M10にも搭載された。動画と静止画がシームレスに撮れるこの機能を私は高く評価する。4Kだ、8Kだという動画の技術革新はある意味すごいことだとは思うが、それから静止画を切り出しても、中途半端なものになりはしないだろうか?
CES2015の事前記者会見がいよいよ始まったようだが、まだカメラ関係の記者会見はないようだ。今夜半が各メーカーのプレゼンテーションの中心になるものと思われる。明日、起きたらどんな製品や試作品が発表されているだろうか。 キリンの縞模様もなかなか面白い。まるで、アメリカ合衆国の地図のようでもある。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF6.7、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO800。
by hinden563
| 2015-01-05 18:39
| デジタルカメラ
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Comments(4)
Commented
at 2015-01-06 01:57
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
hinden563 at 2015-01-06 05:59
えーさん
私の文章からは混同しているように感じられたかも知れませんが、60fpsは1/60秒、30fpsは1/30秒がもっとも適正なシャッター速度という意味です。それよりもスローなシャッター速度は設定できませんし、それよりも早い速度だとご指摘のようにパラパラ漫画、いや動画になってしまいます。静止画を切り出すのはいいですが、動画のほうがパラパラで使い物になるのでしょうか?
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by
tsh
at 2015-01-09 20:22
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動画は後処理でモーションブラーを追加できるので, この処理がカメラ内蔵の機能になれば, 静止画と動画のシャッター速度の違いの問題については解決すると思います。
ピクセル単位のトラッキングによる高速モーションブラー:ReelSmart Motion Blur (リールスマート モーションブラー) http://www.flashbackj.com/revision_effects/motionblur/ あとはデジタル一眼が RED みたいに非圧縮の動画から静止画 RAW を抜き出すことができるようになれば, 撮影のスタイルは大きく変化していくのではないでしょうか。
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by
hinden563 at 2015-01-09 20:47
tshさん
たしかに、フラッシュバック社のモーションブラー(動体ブレの追加)は高速シャッターにスローシャッターのようなブレを加えるので、ある程度の解決にはなるでしょうね。ギクシャクした動きがある程度滑らかになると思います。ただ、カメラにこのソフトが内蔵されたとしても、抜本的な解決にはならないと思います。フラッシュバック社のソフトでは今日紹介したブレ補正のほうが効果的なようですが、いかがでしょう。 REDのようにRAWを出力してくれると、たしかに後処理で追い込んで、静止画もきれいになるでしょうね。しかし、そこまで後処理をする、というのはプロの世界だと思います。4Kや8Kから静止画を切り出すのは、もっと一般ユーザーを想定していると思います(要するに、4Kテレビ、将来的には8Kテレビを売りたいからです)。
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