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2015年 01月 30日
もし、画素数5000万を超える35ミリ判一眼レフがキヤノンやニコンから登場しても、それ自体は驚くべきことではない。5000万画素というのはすでにソニーが約44X33ミリの中判センサー(ペンタックス645Z、ハッセルブラッドH5D 50cなどに採用)をすでに外販しているからだ。また、APS-Cで約2400万画素という一眼レフはニコンやペンタックスから出ているし、「ミラーレス」カメラでもソニーから出ている。画素ピッチから計算すると、35ミリ判で軽く5000万画素をオーバーすることになる。だから、技術的にはそれほど驚くべきことではないのだが、そういうセンサーを開発して、どういうカメラに仕上げるか、これはメーカーの腕の見せ所と言える。いちばん気になるのは価格であり、60万円台にするか、思い切って40万円台にして、数を売ろうとするか、これはメーカーの戦略ひとつにかかっている。また、プラットフォームとするカメラをどのランクにするか、これも価格と関わってきて、重要なポイントとなる。かつてニコンがD800/D800Eを出したときには、D3Sでもなく、D700でもない、まったく新しいボディーに約3650万画素のイメージセンサーを搭載してきた。もし、キヤノンが5000万画素35ミリ判一眼レフを作るなら、EOS-1D Xになるか、EOS 5D Mark IIIをプラットフォームにするか、がポイントとなる。ニコンが作るなら、D4Sをプラットフォームにするか、D810をベースにするかで、価格帯も決まってくるだろう。連写は毎秒5コマあれば十分であり、毎秒4コマでも5000万画素ならユーザーは許容するだろう。撮像感度は低感度がISO50まで拡張できるかどうかがポイントであって、高感度はそれほど要求されないだろう。せいぜいISO6400まで常用感度で、拡張でISO25600あればまったく問題ない。このような多画素の一眼レフを使うユーザーはプロおよびハイアマチュアの一部だろうから、パソコンの環境もそれなりに整備するはずだ。そうでないと、RAW現像などでストレスを感じたり、パソコンがプアであればフリーズする可能性もないではない。単純計算で、RAWファイルは100~150MBになるからだ。ノートPCは相当ハイスペックなものでないと、処理時間がかかり、実用的でなくなるだろう。このようなカメラはスタジオでストロボ照明下で使うのが基本であり、大画面のモニタでテザリング撮影をする場合もあり、アウトドアでは大風景を三脚必須で撮影するぐらいだろう。万一にも高感度で手持ち撮影などということは考えない方がいい。いずれにしても、ハンドリングにはスキルが要求される、つまり使い手を選ぶカメラであることは間違いない。
ケンコー・トキナーはトキナーAT-X 11-20 PRO DXを2月20日に発売する。価格は10万円(税別)で、キヤノン用とニコン用がある。APS-Cサイズ一眼レフに対応した超広角ズームの11-20ミリF2.8で、35ミリ判換算では15.5-30ミリ相当になる。 初雪だった今日。ベランダからのさぼり撮影である。少しトリミングをしてある。ソニーα6000、E 16-50ミリF3.5-5.6PZ、絞りF5.6、絞り優先AE、RAW+JPEGラージファイン、AWB、ISO400。
by hinden563
| 2015-01-30 17:25
| デジタルカメラ
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