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2015年 03月 08日
「ナノ技術」はいまレンズのあり方を変えようとしているようだ。ナノ技術とは「ナノメートル(=1/1000ミクロン)単位で素材を制御する技術のことであり、カメラ関係では、レンズの「ナノコーティング」が普及している。これはナノメートル単位の小さな突起や凹凸を作って、光の透過率をアップするもので、ニコンが最初に「ナノクリスタルコーティング」として実用化した。キヤノンなどほかのメーカーもこのナノ技術を使ったコーティングをレンズに使っていて、光学回折素子(または位相フレネルレンズ)とともに、いまや当たり前の技術になろうとしている。そのナノ技術を応用して、平面ガラスにシリコンの導電層を作って、波長のちがう光を自由に制御して、色収差を補正するという技術をハーバード大学の研究チームが開発した。簡単に言うと、屈折率を自由に変えて、色光の波長によるちがいを補正して、色収差を取り除くものである(詳しくはここ)。もともと、この技術の基本的なアイディアはノースイースタン大学の研究チームによって、特許出願されている(詳しくはここ)。ハーバード大学の研究はノースイースタン大学の研究を色収差の補正に特化したものと言えるだろう。しかし、これでレンズが1枚の「ペラペラ」なものにできるというのは大きな間違いであり、レンズの焦点距離、色収差以外の収差の補正、フォーカシング、など複雑な性質を1枚のレンズで解決することはできない。このハーバード大学の「メタサーフェス」技術は色収差補正を目的にしたもので、従来の異常部分分散(低分散比)ガラスを数枚使ったり、あるいは光学回折素子を使って色収差を補正するのを、1枚の平面ガラスで行えるに過ぎない。つまり、光学レンズとしては、複数枚のレンズを組み合わせなければ各種の条件を満足させることにならない。また、色収差を補正しただけで、レンズの全体の性能が上がるわけではない。もちろん、将来的には「ナノ技術」が発展して、従来のレンズの概念を変えるかも知れない。そういう可能性を見せてくれた、という意味では今回の技術発表は注目すべきだ。しかし、きわめて小型軽量の大口径超望遠レンズが登場するとしても、何年もかかるだろう。それは、ちょうどLytroの「ライトフィールドカメラ」が画期的ではあるが、スマートフォンに内蔵されるまで小型化するには何年もかかると予想されるのと同じだ。
超望遠ズームを使って、暗い背景に紅梅を浮かび上がらせてみた。そろそろ梅は満開を過ぎ、桜の季節が近づいてくる。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF6.7、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO800。
by hinden563
| 2015-03-08 19:31
| レンズ
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Comments(4)
Commented
by
フニャフニャ
at 2015-03-08 19:46
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何年もかかる...程度であれば、万々歳!ではないでしょうか。
現在の光学ガラスの組み合わせで、10年程度では進化はたかがしれているような気がします。 設計が古い、10以上前の単焦点レンズが放置され続け、大三元などのよく売れそうな商材でも10年サイクルです。 なので、ホントに何年程度でコレを応用した交換レンズが世に出てきてくれるのか、疑問です..
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Commented
by
hinden563 at 2015-03-08 20:20
フニャフニャさん
たしかにご指摘の通り、技術だけではビジネスにはならないので、最低10年ぐらいはかかるかも知れませんね。ただ、ナノ技術はアッピールしやすいのか、ニコンが「ナノクリスタル」コーティングを出して、数年でキヤノンなどが追いついて来ましたね。大学などの研究機関での技術公開がかならずしも製品に結びつかないのは通例ですが。例のナントカさんのおかげで、ハーバード大学って、昔のような権威がなくなってしまいましたね。
Commented
at 2015-03-08 21:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
hinden563 at 2015-03-08 22:06
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