ニコンD7200は完成度の高いカメラであり、スーパーズームキットのAF-S 18-300ミリF3.5-6.3 VRはコンパクトであり、この組み合わせだけでほとんどの撮影をカバーできる。ただ、D7200の唯一の不満点は、D7100から連写速度がアップしないで、毎秒6コマのすえ置きということである。対DX1.3Xモードのクロップをすると毎秒7コマになるが、それでもキヤノンEOS 70Dのフル画素の最高連写速度と同じなのである。なぜ、連写速度をフル画素で毎秒8コマにしてくれなかったのだろうか。キヤノンのEOS 7D MarkIIは毎秒10コマであり、クラスがちがうと言っても、毎秒6コマと10コマでは差がありすぎる。技術的に毎秒8コマは不可能だったか、というとそうは思えない。ただ、毎秒8コマあるいはそれ以上にするためには、ミラーダンパーなどの新規設計が必要で、コストアップやボディーの大型化はまぬがれなかったのではないだろうか。それなら、バッファメモリだけ増やして、RAWの連続撮影可能枚数を増やして、基本設計はD7100のままという選択になったのではないだろうか。このニコンD7200スーパーズームキットの実販価格は18万円前後であるから、コストパフォーマンスはきわめて高く、お買い得な一眼レフと言えるだろう。ただ、個人的には多少大きく重く、高くなっても構わないから、毎秒8コマ連写にして欲しかったと思うのである。
最近、出かけることがほとんどなくなったため、近所の公園で花を写すことが多くなった。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF8、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO800。