コシナはツアイス・ディスタゴンT*35ミリF1.4ZM(Mマウント互換)を7月24日に発売する。発表当時は6月発売予定となっていた。価格はシルバー、ブラックともに218,000円(税別)。別売のレンズシェードは7,500円。ディスタゴンはもともとフランジバックの長いコンタレックス一眼レフ、そしてコンタックス一眼レフ用のレトロフォーカス型広角レンズとしてツアイスのエアハルト・グラッツエル博士により設計された。今回はフランジバックの短いライカMマウント互換の広角レンズに採用されたレトロフォーカス型大口径広角レンズとして初のディスタゴンを冠したレンズとなった。ディスタゴンの意味は諸説あるが、「歪曲(ディストーション)の少ないレンズ」が元来の意味である。レンズ構成は3枚の異常部分分散ガラスを含む7群10枚。最短撮影距離は0.7メートルで、フローティング機構の採用により、近距離での収差を補正している。絞りは1/3ステップの10枚羽根だから、厳密に言うと円形絞りではない。フィルター径は49ミリ。大きさ・重さは60.5X65.2ミリ・381グラム。ライカのズミルックスM35ミリF1.4ASPH.とは設計思想がちがうため、描写のちがいが注目されるところだ。
ケンコー・トキナーはソフトフォーカスレンズのレンズベビーVelvet 56および同56SE(シルバーエディション)を6月12日に発売する。価格は56,000円前後、56SEが65,000円前後(いずれも税別)。球面収差による芯の残ったソフトフォーカス効果が得られる。
最近、出かけることが少なくなったので、以前撮影した画像から選んだ。季節的には少し前になる。Fujifilm X100S、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。