キヤノンのEOS M10はキヤノンがいよいよミラーレスカメラに本腰を入れ始めた象徴である。と書くと、EOS M3の上位機種が出たら初めて本腰だ、という見方がとくにマニアやオタクの人たちに多い。しかし、エントリー機を出し、さらにワイド寄りの標準ズームを出してきたということは、シェアアップが第一の目標であることがわかる。価格が安く、しかも自分撮りが簡単にできて、Wi-FiやNFC、ストロボなどはちゃんと装備している。EVFを内蔵していないとか、イメージセンサーの画素数が後退したとか、ハイブリッドCMOS AFIIがEOS M2といっしょだとか、高級志向のマニアたちは指摘する。だから、キヤノンはまだまだミラーレスカメラに本気ではないと言う。いや、そうではないのだ。エントリー機、しかもかなりの低価格で出してきたということは、シェアをまず確保する狙いが大きい。一定のシェアを確保はしているが、さらなるシェアアップを狙ったのがこのEOS M10である。これでシェアを伸ばしておいてから、じっくり高級機のほうを出してくるだろう。カメラのメカニズムに詳しい人ほど、高級機志向になってしまうのだが、エントリー機は重要なのである。それはオリンパスOM-D EM-10 MarkIIや、富士フイルムX-T10を見ていてわかるだろう。一眼レフでも、キヤノンがKissシリーズで大きなシェアを占めているから、キヤノンがトップなのである。もちろん、EOS Mの高級機を早く見たい気持ちは私にもあるが、企業戦略を無視して、カメラは語れないのである。
カールツアイスはLoxia 21ミリF2.8を海外で発表した。12月発売で、価格は1499ドル。ソニーEマウント互換で、35ミリ判にも対応する。マニュアルフォーカス専用で、EDレンズ4枚を含む9群11枚構成。最短撮影距離は0.25メートル、フィルター径52ミリ。大きさ・重さは62.1X72ミリ・394グラム。動画のためにデクリック機構を備えている。
廃車になったスポーツカー。以前に撮影したものである。ニコンD300、AF-S DX VR 18-200ミリF3.5-5.6G、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。