今年でソニーのレンズ交換式デジタルカメラは10周年を迎える。旧ミノルタを合併して誕生したコニカミノルタがα-7デジタル、α Sweetデジタルを発売してデジタル一眼レフ市場に進出したが、後者は2006年で写真事業から撤退した。そこで、αシステムのカメラと一眼レフの部門を受け継いだのがソニーであり、AMC(アルファマウントカメラ)事業部として、2006年6月にソニーα100を発表し、7月に発売した。このデジタル一眼レフはα-7デジタルやα Sweetデジタルの特長であったAマウントとセンサーシフト方式の手ブレ補正を組み込んでいた。その後、Aマウント一眼レフはα700、α900(35ミリ判)と発展していき、さらにトランスルーセントミラー(TLM)を採用したα55から始まる、いわゆる2桁シリーズを発売し、α99(35ミリ判)、α77IIが発売された。いっぽうで、ミラーレスカメラのNEXシリーズ、そして同じEマウントながら35ミリ判をカバーするα7シリーズと機種の充実を図ってきた。現在ではEマウントのミラーレスカメラとAマウントの一眼レフの2本の柱によって、レンズ交換式デジタルカメラでは、キヤノン、ニコンにつぐナンバー3の位置を占めている。10年間でここまでの実績を残せたのは、AMC事業部の努力と、さらにソニー生え抜きの技術者の尽力、さらにイメージセンサーメーカーであったことが幸いしたのだと思う。
以前に撮影したRAWファイルを現像してみた。彩度を上げたら、記憶色に近くなった。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF6.7、絞り優先AE、RAW、ISO400。