自慢ではないが、私はかなりの数のRAW現像ソフトを使ってきた。最初はメーカー純正の現像ソフト(もちろんOEMなのだが)、そしてCapture One、SILKYPIX、DxO、Lightroomと使ってきた。しかし、現在ではメーカー純正ソフトを使い、サードパーティーのRAW現像ソフトはほとんど使わないようになっている。その理由はメーカー純正ソフトのほうが、カメラのRAW現像ソフトに合わせた処理をしているからであり、さらに収差補正やアートフィルターなど、サードパーティーのRAW現像ソフトには付いていなかったり、あるいは不十分な機能があるからだ。たしかに、大量のRAW画像を撮影し、同じ手順で処理して行くには、サードパーティーの現像ソフトのほうがいい。また、純正の現像ソフトはDPPやSPPのように処理が重かったり、NX-Dのように従来の純正ソフトにやや劣っているような現像ソフトもある。しかし、カメラメーカーの純正ソフトはどんどん進化していて、サードパーティー製品の頻繁なバージョンアップにもかかわらず、やはり純正ソフトを使ったほうが結果がいい、ということを思い知らされることが多い。こういう中で、現在サードパーティーソフトは古いSILKYPIX Developer Studio 6、Lightroom CC、Capture One 9の3つがいちおうインストールしてあるが、ほとんど使わない。キヤノンはDPP、ニコンはNX-D、ソニーはRAW Image Converter(RIC)、オリンパスはViewer 3でRAW現像をしている。そのほかの古いRAWファイルを現像する場合でも、カメラの購入時にインストールしたメーカー純正のRAW現像ソフトを使っているのが現状である。仕事ではないので、単位時間内に大量のRAWファイルを現像する、ということはなくなったため、メーカー純正ソフトでじゅうぶんである。たしかに、メーカーによってパラメータ調整の方法などが違うので慣れが必要になるが、それはデジタルカメラの操作性の違いに慣れるのと同じことだ。Lightroomがいい、いやCapture Oneがいい、いやSILKYPIXがいい、という論争があるようだが、私はカメラメーカー純正ソフトを今後も続けるつもりである。
RAW現像だが、それほどパラメータを調整したわけではない。秋空と秋雲が素晴らしかった。ソニーα6300、E 16-50ミリF3.5-5.6PZ、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。