デジタルカメラの記録メディアダブルスロットはプロ専用と言っていい。そして、ダブルスロットの記録メディア規格は統一すべきである。なぜプロ専用かと言えば、万が一のデータ破損に備えて、バックアップ記録をするのがメインの目的だからだ。順次記録で容量を増やすというのもあるが、これは記録メディアの容量を増やせばいいことで、シングルスロットでもすむ。また、RAWとJPEGを別のスロットで記録しておいたほうがいいという使い方もある。しかし、私の経験では同じ記録メディア上にRAWとJPEGを一緒に記録しておいたほうが、後でのセレクトが楽である。JPEGは粗選りのための画像であり、その隣に同じ番号のRAWがあるとセレクトがスピーディーに行える。ダブルスロットで別々の記録メディアに記録してしまうと、番号のつき合わせが面倒なことになる。だから、バックアップ記録として、同じ内容を別々の記録メディアに記録しておくのがもっともリーズナブルなダブルスロットの使い方であると思う。このバックアップ記録をメインとするダブルスロット運用では、ダブルスロットは同じ規格の記録メディアであることが望ましいことになる。プロトコルが異なって、書き込み速度が異なったり、あるいは容量が異なると、バックアップ記録の意味が薄れるからである。とくに、CFカードとSDカードのダブルスロットはバックアップ記録には適さないと思っている。同じCF規格のカードでもプロトコルが異なるものは最適とは言えないし、SDカードでも片方がUHS-II、もう片方がUHS-Iというのも最適とは言えないと思っている。逆に言えば、バックアップ記録をしないなら、シングルスロットの記録メディアでじゅうぶんではないだろうか。
追記 サイトロンジャパンは中国Venus OpticsのLAOWA 7.5ミリF2 MFTを6月上旬に発売する。価格は65,000円前後を想定(税別)。なお、海外ではすでに発表ずみ。
RAWで撮り、仕上がりなどを調整した。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。