一眼レフとミラーレスカメラのちがい、長所と短所を手短に比べてみよう。まず、メカニカルなちがいだが、一眼レフはミラーボックスがあり、ミラーレスカメラはそれがないぶん奥行きが短くなる。このショートフランジバックのおかげで、マウントアダプターにより、各社のいろいろなレンズを装着できるのもミラーレスカメラの特長だ。また、ショートバックフォーカスを生かして、とくに広角レンズで設計の自由度が高いのもミラーレスカメラ。また、AF、測光、AWB、そしてシャッターもイメージセンサーで行えるのがミラーレスカメラであり、一眼レフではAFセンサー、測光センサーは別になっていて、シャッターも基本的にメカニカルシャッターである(ミラーレスカメラもメカシャッターを併用している機種が多いが)。そして、ファインダーは一眼レフでは光学式のレフレックスファインダーだが、ミラーレスカメラではイメージセンサーの出力を液晶パネルなどで表示するEVFになっている(一部のミラーレスカメラでは背面モニタのライブビューのみ)。ミラーレスカメラはライブビュー専用のために、電池の消耗が大きい。一眼レフでは光学ファインダーを使うかぎり、ミラーレスカメラの2-3倍以上電池が持つ。そのライブビューだが、ミラーレスカメラでは根本的にそうなのだが、一眼レフではミラーアップをしなくてはならない。動画も同じことであり、このため、ミラーレスカメラのほうが動画向きと言われる。一眼レフは歴史が長いだけに、交換レンズが豊富であるが、ミラーレスカメラではまだまだ交換レンズが揃っていない。こうして要約的に考えると、一眼レフとミラーレスカメラは相互補完的であり、撮影シーンに応じて、あるいは携行できる機材の大きさや重さなどを比べて、使い分けるものだと改めて思う。
RAWで撮り、ピクチャースタイルなどを調整した。別のカメラで同じ被写体を撮っているので、5月23日の日記のカット写真と比べていただきたい。キヤノンEOS7D MARKII、タムロン16-300ミリF3.5-6.3、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。