年末に近づいてきたので、今年発売されたレンズ交換式デジタルカメラの中から、ベスト5を選んでみよう。第1位はソニーα9で、「すべてをイメージセンサーで行う」というデジタルカメラのひとつの理想に近づいた。具体的には積層型裏面照射型CMOSイメージセンサーとメモリを使って、35ミリ判でAF連動の毎秒20コマの高速連写と、ブラックアウトフリーなEVF、そしてローリングシャッター歪みの少ない電子シャッターを搭載することに成功した。第2位はニコンD850で、裏面照射型CMOSイメージセンサーを使って、4575万画素と画素数が多いにもかかわらず、単体で毎秒7コマ、パワーパック併用で毎秒9コマの連写を可能にした。また、フィルムスキャナーのかわりとなるような、フィルムデジタイズアクセサリーも販売するなど、ニコンの物づくり精神があふれている一眼レフだ。第3位は富士フイルムGFX50Sで、約44X33ミリのCMOSイメージセンサーを搭載したミラーレスの中判カメラで、画素数も5000万画素をオーバーしている。交換レンズもだんだん揃ってきていて、風景からスタジオ撮影までをカバーするデジタルカメラとなっている。第4位はキヤノンEOS6D MarkIIで、初代からの大きな変更はないが、キヤノンらしく手堅くまとめた35ミリ判一眼レフとなっている。第5位はソニーα7R IIIで4000万画素超の35ミリ判CMOSイメージセンサーを搭載し、電子シャッターでもメカシャッターでも毎秒10コマの連写ができる。α9より汎用性の高いミラーレスカメラである。
JPEG撮って出し。オリンパスOM-D EM-1、M 75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF8、絞り優先AE、AWB、ISO400。