ニコンはニコン1シリーズをいよいよ終わらせそうである。昨年夏の時点ではJ5とAW1があったが、AW1が旧製品扱いになり、残るはJ5だけになった。Vシリーズは2014年のV3以来発売されていない。中国の製造工場も閉鎖が決まったし、ニコン1シリーズが消えるのは時間の問題だろう。代わりになるのはとうぜん次世代ミラーレスカメラということになるだろうが、CP+2018での登場は間違いないようである。ニコン1が2011年に登場したときには、「次世代レンズ交換式プレミアムカメラ」というようなキャッチフレーズで大々的に宣伝していた。たしかに、像面位相差AFのパイオニアであり、しかも電子シャッターで毎秒30コマ(AF連動)、60コマ(ピント固定)という圧倒的なスペックを誇っていたが、イメージセンサーを一眼レフとバッティングしないように小型な1型としたのが戦略的にはどうだったのだろうかと思う。たしかに、超望遠撮影には威力を発揮したが、1型センサーはすぐにレンズ一体型カメラに追いつかれてしまった。最初から、APS-Cサイズを選んでおけば、大きなレンズマウントを作っておけば、35ミリ判ミラーレスカメラへの移行も簡単だっただろう。もちろん、ニコンにとっては一眼レフがメイン機種であり、それと競合するミラーレスカメラは作りにくかった事情はじゅうぶんに理解できる。今後は一眼レフとともに、ミラーレスカメラを柱として、新たなニコンのカメラが育って行くことを期待したい。
ライカは35ミリ判ミラーレスカメラのライカSL用交換レンズとして、アポ・ズミクロンSL 75ミリF2 ASPH.とアポ・ズミクロンSL 90ミリF2 ASPH.を正式に発表した。2月発売で、75ミリが626,400円、90ミリが691,200円(いずれも税込み)。いずれも、異常部分分散ガラスを多用したアポクロマート設計になっている。レンズ構成はいずれも9群11枚。75ミリは最短撮影距離0.5メートル、フィルター径67ミリ、大きさ・重さは102X73ミリ。90ミリは最短撮影距離0.6メートル、フィルター径67ミリ、大きさ・重さは102X73ミリ・700グラム。さらに、ズミクロンSL35ミリF2 ASPH.およびアポ・ズミクロンSL 50ミリF2 ASPH.の開発発表もされた。
RAWで撮り、ピクチャーコントロールなどを調整した。ニコンD7200、AF-S DX VR 18-300ミリF3.5-6.3G、1/500秒、F8、RAW、ISOオート。