昨日に続いてイメージセンサーの話題だが、前に書いたように、富士フイルムのFinePix F550EXRのセンサーはCMOSであるが、独自の斜め45度配列と同色2画素混合になっている。これはスーパーCCDハニカムを彷彿とさせるが、おもな目的は解像度のアップよりも、高感度ノイズ低減とダイナミックレンジの拡大だ(なんと、公称1600%と従来の同社製品の4倍である)。もちろん、16 メガピクセルという有効画素数により、解像度のアップも果たしている。このワイドダイナミックレンジはほとんどHDRの効果に近いが、複数ショットを撮る必要がない。それだけにより実践的であり、1/2型とやや大きめのイメージセンサーであることもコンパクトカメラユーザーにはありがたい。私はこのカメラをまだ実写していないが、唯一気になるのはコントラストAFの合焦速度がどれぐらい速いかだけである。そして、このイメージセンサー技術をAPS-C程度の大きさに広げて欲しいと思う。そうなると、現在いちばん人気のあるコンパクトデジタルカメラである同社のFinePix X100に搭載して欲しいと思う。X100はハイブリッドファインダーを初め最新の技術を駆使した中身と、クラシカルで高級感のある外装のギャップが面白いので、このEXRイメージセンサーになったら、さらにわくわくするだろう。ちなみに、X100のCMOSイメージセンサーはソニー製のカスタムメードであるが、F550EXRのEXRイメージセンサーは東芝製のカスタムメードである。イメージセンサーの話から東芝のセンサー技術(最初にCMOSセンサーを製品化した)の話でまとめができたようである。
明日から2泊3日で京都に旅行する。毎年、春には京都に旅行しているのだが、今年は大震災のため、順延した。富士フイルムFinePix X100をメインに、キヤノンEOS5D MkIIをサブに(笑い)、あとiPadがモバイルコンピューティングにどれくらい使えるかを試してくる。このため、16~19日の間はブログ版で更新しますので、よろしくお願いします。
国分寺で。自写像だが、タテ位置はいつも右手下に構える癖が身についているが、これはアクセントを付けるため、あえて右手上に構えている。オリンパスXZ-1、プログラムAE、JPEGラージファイン、アートフィルター使用、ISOオート。