デジタル一眼レフで、いちばん技術的に貢献しているのはオリンパスだと思う。まず2003年のオリンパスE-1で昨日述べた防塵防滴構造をいち早く採用したし、ダストリダクションも他社に先駆けて採用した。さらに、2007年のオリンパスE-3では、フリーアングル液晶モニタを採用した。2008年のオリンパスE-30ではアートフィルターを搭載し、それまでペンタックスのデジタルフィルタのように後処理ではなく、まさにフィルターをかける感覚で使えるようになった。もちろん、動画の搭載ということではニコンD90がパイオニアであり、ダブルスロットではキヤノンEOS-1D MarkIIIが最初である。また、ワンタッチRAWボタンはペンタックスK-10Dで初めて採用された。しかし、現在の中級一眼レフの目玉となる機能はほとんどオリンパスがリードしてきた。ただ、オリンパスの場合に、フォーサーズあるいはマイクロフォーサーズということで、4/3型センサーにこだわっている。この4/3型センサーはダストリダクションの面ではたしかに他社よりも優秀であり、被写界深度が深くなる(レンズの焦点距離が短くなる)から、接写や水中写真には有利である。しかし、高感度ノイズではいくらがんばっても、APS-Cサイズ以上のデジタルカメラには勝てない。もちろん、オリンパスはデジタル一眼レフ市場に参入するに当たって、センサーサイズを練りに練って決めたものだろう。ただ、このサイズは「ミラーレスカメラ」であるマイクロフォーサーズには適しているが、一眼レフの場合はたしかにE-5はいいカメラなのだが、少し首をかしげたくなる面があることもたしかである。E-5がAPS-C サイズだったら、誰も「大きく、重い」などと文句を言わないだろう。防塵防滴と耐久性ではほかのデジタル一眼レフよりも優っているからだ。
今日は午後2時までに帰宅し、メールへの返事やら、画像を送ったり、データをダウンロードしたり、この日記を書いたりした。3泊4日の京都旅行はまあまあの収穫があり、審査員をしている国際文化カレッジ総合写真展の講師作品も撮ってきた。そろそろ仕事モードになってきたのだが、そう言えば今月は連休進行だった。あんまりうかうかしてはいられないことに気づいた。
京都祇園で。ちょろっとスナップしただけの「チョロスナ」(死語)である。そう言えば、このカメラでの本格的スナップは今回が最初だと書いたが、そう言えば、江東区砂町で1時間半ばかり、ひとりでスナップして歩いたのだった。富士FinePix X100、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。