新しいものはすべて良いものであり、正しいものである、と信じることのできる人々を羨ましいと思う。私は根っからの懐疑主義者であり、古代ローマだかギリシアだかの至言「すべてを疑え」をモットーとしてきた。それはカメラなどの機材に対してもそうで、新しい機能の素晴らしさをアッピールされても、自分が納得するまでは、疑ってかかるのである。だから、新しい機能に「幻想」は持っていないので、幻滅することもまたない。新しもの好きではあるが、新しいものの信者ではないのである。だから、新しいカメラが謳い文句のようにうまく写らなくても、それはどこかに不具合があったり、あるいは自分が誤操作しているはずだから、原因を追及すればいい。フルオート信者の人々は、フルオートで撮って、ちゃんと写らないとカメラのせいにするが、カメラの自動化の歴史を少しでも知っていれば、現在のフルオートでさえ不完全なものである、ということを納得できるはずだ。カメラの自動機能はまだまだ発展途上にあり、完全なものではない。そして、同じようなデジタルカメラでも、各メーカーの流儀があり、それに沿って使ってやらないと、思い通りの結果にならないことがある。たとえば、RAWで撮ったほうがいいカメラはいくらJPEGが撮れても、なるべくRAWで撮るべきなのだ。私は以前から主張しているように、「JPEG主義者」だが、RAWで撮ったほうがJPEGまかせより結果がいい場合にはとうぜんRAWで撮る。いつも言っているが、写真は結果オーライなのであって、プロセスは本来はどうでもいいことであるべきなのだ。
今日は歯科医へ行く予定だったが、ちょっと体調が悪いので、延期してもらった。だから、午前中はほとんど寝ていた。涼しくなってきたので、身体のリズムが崩れたのだろう。たいしたことはなかったので、明日は新しいカメラを持って撮影に出るつもりである。
神代植物公園で。ふわっとした感じはアートフィルターを使ったためである。このところ、この種のデジタルフィルターを使った写真が多いのは、以前にまとめて複数機種のアートフィルターを試したからである。オリンパスPEN E-P3、M12ミリF2.0、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。