ニコン1がいよいよ20日に発売されるが、このデジタルカメラはどういうユーザーを想定して企画設計されたのだろうか。現時点ではそれがいまひとつわからない、というのが正直なところである。1型センサーはともかく、通常のメカシャッターで毎秒5コマ、電子シャッターではAF連動で毎秒10コマ、ピント固定で毎秒60コマ、そして位相差AF画素の多点測距と撮像画素を使うコントラストAFの自動切り替え、AF-Sニッコール交換レンズを使えるマウントアダプター、とハイスペックであり、アドバンストアマチュアをターゲットにしたミラーレスカメラと考えられる。だからこそ、アートフィルターのようなものは搭載しなかったし、カメラのデザインも角張っていて、ユーザーに媚びていない、という感じがする。しかし、マニュアルフォーカスは非常に不便で、実用上不可能とは言わないが、かなり面倒くさい。ほかのマニュアル操作もけっしてやりやすいとは言えず、カメラの全自動機能にまかせてしまったほうがいいぐらいだ。ということは、エントリーユーザーまでターゲットにしているのか、と思わせる部分もある。交換レンズもいまのところズームレンズばかりであるし、マニア向けではないようだ。ニコン初のミラーレスカメラとしては技術的には素晴らしいものがありながら、使い勝手でやや疑問を持たざるを得ない、という矛盾したところのあるカメラである。最初のミラーレスカメラだから、あまり厳しい見方はしたくないのだが、想定ユーザー層がよくわからないのが気にかかるところである。まあ、ニコンのブランド力は強いから、私が心配するまでもなく売れるだろうが。
昨日は気晴らしにカラオケに行ったので、今日は自宅で蟄居(笑い)している。いや、本当は明日は月例の審査があるし、総合写真展の講評材料が送られてきたので、それにも目を通して、しゃべることを考えておかなければならない。せっかくソニーα77が来たのに、まだまともに撮影をしていない。
神代植物公園で。先日、秋晴れの日に撮影したもので、逆光気味で撮ってみた。レンズはポートレート用の中望遠レンズだが、接写にも使える。マイクロフォーサーズの高級機としては3機種目だけに、完成度が高くなってきた。オリンパスPEN E-P3、M45ミリF1.8、プログラムAE、AWB、ISOオート。