ミラーレスカメラの流行で、フランジバック、つまりマウント基準面(レンズ取り付け面)から撮像面(フィルム面)までの距離がにわかにクローズアップされている。最初のミラーレスカメラであるパナソニックG1はマイクロフォーサーズ規格であり、フランジバックは約20ミリである。同じ規格のオリンパスPENも同じであるが、当時はライカの27.8ミリ(Mマウント)や28.8ミリ(Lマウント)より短く、Cマウントに近いフランジバックと話題になった。サムスンのNXシリーズは約22ミリと言われているが、ソニーNEXは約18ミリ、ニコン1は約17ミリ、そしてペンタックスQはなんと9.2ミリとマウント内部すぐ奥にイメージセンサーがある。フランジバックが短ければ短いほど、マウントアダプターさえサードパーティーから用意されれば(あるいは自作する人もいるだろう)、装着できる交換レンズの種類は豊富になる。しかし、私が心配するのは、レンズ後面と撮像素子(あるいはローパスフィルター)が近ければ、それだけイメージセンサーやOLPF面からの反射がレンズ内部に逆入射し、乱反射を起こすのではないか、ということだ。ミラーレスカメラでは、一眼レフでは見られなかった強いフレアやゴーストイメージが出ることがあるが、これはフランジバックが短すぎるせいではないのだろうか。もちろん、そういう反射対策はデジタル一眼レフのときからされているのだが、フランジバックの短いミラーレスカメラでは反射防止がむずかしいのではないか、とふと思った。もちろん、逆光や半逆光の特定の条件でしか、強烈なフレアやゴーストは出ないので、ふつうはあまり気にならない。しかし、とつぜんすごいフレアやゴーストが出た場合にはかならず撮影して、証拠としてとっておくことにしている。ほんとうは一眼レフとミラーレスカメラを同一条件で比べればいいのだろうが、仕事ではないので、そこまではしていない。
昨日は午前中撮影に出たのだが、曇りなのですぐに帰ってきて、原稿を2本書いてしまった。今日はもう1本原稿を書かないと、今日締め切りなのである。諸般の事情により、今月はいつもの月よりも忙しいのである。
井の頭自然文化園で。例によって馬鹿のひとつ覚えで、リスちゃんである。木の葉がちょうど前ボケに使えた。カメラまかせで、ISOは1250になっていたが、ノイズは気にならない。カラー設定は標準で、私の好みから言うと、少し彩度が高いようだ。ソニーα77、ミノルタAPOテレ300ミリF4、絞りF4、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。