いまAFの測距速度がクローズアップされていて、とくにミラーレスカメラでその競争が激化しているようだ。たしかに無限遠から特定の距離にカメラを振った場合に合焦するまでの速度はAFのひとつの目安とはなる。しかし、この測定法ではいわゆる「動体予測」の性能はわからない。ざっくりと言ってしまえば、現在、一眼レフは別にして、レンズ交換式カメラで動体予測機能を持っているのはソニーα77、α65、そしてニコン1だけである(ソニーのマウントアダプターは除く)。いくら測距速度が速くても、動体予測機能がなければ、カメラに向かってくる被写体をピントぴったりで写すことができない。これはミノルタα-7700i以来、一眼レフメーカーが追い求めてきた重要な方向であって、それはニコンの3D-トラッキングや詳細は不明だがキヤノンEOS-1D Xのパターン認識による追尾機能につながっている。どうして「動体予測機能」が重要かと言うと、別にブルーインパルスの編隊を正面から撮れる、というようなニッチな目的ではなくて、子供の運動会でゴールインをピントぴったりで撮れるかどうか、というごく日常的な問題なのである。そして、動体予測にも大きく分けて、ハイグレードとスタンダードグレードのものがあり、できればハイグレードの動体予測を装備しているほうが望ましい。ハイグレードな動体予測は「○ミリレンズを使って、時速○キロメートルの被写体を、○メートルまで追える」とちゃんと表記されていた。いまこのような表記をできるレンズ交換式デジタルカメラがどのぐらいあるのだろうか。いや、存在するのだろうか?単純な「AF速度」だけを謳い文句にしているカメラが大半のような気がする。デジタルカメラのデジタル部分も重要だが、カメラとしての基本性能もまた重要なのである。
今日は写真の講評会があるので、これから仕度をして出かける。風邪はまだ治りきっていないのだが、ドタキャンすると迷惑がかかるので、なんとか約束を果たさないとならない。ギックリ腰では何度かドタキャンをしてしまったが、今回はまあ動けるのでだいじょうぶだろう。

神代植物公園で。だいぶ前に撮ったものだが、コンパクトデジタルカメラでもこのような接写ができるという見本のつもり。一眼レフにマクロレンズを装着しないと撮れなかった小さな被写体でも、現在のコンパクトカメラなら撮れる。それも撮影距離を離して撮影できるから、昆虫に逃げられることもない。キヤノンIXY 51S、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。