ソニーα77のファームアップが昨日あって、私もすぐにバージョン1.04にアップした。このファームウエアアップデートでいちばん気になっていた点がほぼ解消された。つまり、起動時間の遅さと、絞りやシャッター速度や露出補正などを変えた場合の反応時間の遅さが一眼レフなみになった。これで高速連写のEVF追従速度も、というのはないものねだりで、これはとうぶん無理だろう。EVFの原理そのものに関わるからであり、光学ファインダーの追従性の良さにはなかなか追いつけないだろう。EVFの良さは簡単に視野率約100%が達成できること、露出やホワイトバランスがほぼリアルタイムで反映されること、そして動画などにはもちろん向いているということだ。ただ、暗い場所ではゲインアップするため明るくはなるが、ノイズでざらざらになる。また、前述のように高速動体に対する追従性(書き換え速度があるため)が光学ファインダーに劣るし、スイッチオンしないかぎり、ファインダーは真っ暗のまま。また、液晶モニタと併用すると、どうしても消費電力が大きくなる。だから、いつも述べていることだが、光学ファインダーとEVFのハイブリッドファインダーが理想なのであり、今日も富士のFinePix X100を使っていて、光学ファインダーで撮影し、瞬間的にEVFのポストビュー画像がファインダー内で見られるメリットは大きいと感じた。だから、先日のニコンの特許出願のように、一眼レフとEVFを同居させるとか、キヤノンの特許のようにミラーは固定式透過ミラーにするとか、そういう方向が望ましい。ミラーレスカメラはあまり焦点距離の長くないレンズを使って撮影するには向いているが、超望遠レンズによる高速動体撮影には向いていない。だから、棲み分けるのが正解であり、「今後はすべてミラーレスになる」というのは早計だろう。
今日は昨日注文したタムロン18~270ミリF3.5~6.3PZDが来るはずで待っていたのだが、来ないので、別のカメラを持って出かけた。紅葉をアップでということで、望遠ズームに一眼レフがメイン、サブにレンズ固定式高級コンパクトカメラを持って出かけた。
深大寺で。赤の中に赤、という狙いがうまく行った。紅葉だから青空抜きとか、常緑樹を背景にだとか、黄色い紅葉を、というのはオーソドックスなので避けてみた。このカメラとレンズは久しぶりに使ったが、書き込みにやや時間がかかるのが気になっただけで、やっぱり一眼レフは快適である。ペンタックスK-7、DA50~200ミリF4~5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。