透過ミラーを使ってレンズ透過光を振り分ける方式はソニーαふた桁シリーズでおなじみだが、ニコンやキヤノンも透過ミラーを使うレンズ交換式カメラの特許を出願している。最近出願されたニコンの特許は透過ミラーで、2つの撮像素子に光を振り分けるものである(特開2013-15674、2013年1月24日公開)。同じような特許出願はソニーからも出されているが、ニコンの発明の骨子はメインの撮像素子(透過ミラーの背後)と第2の撮像素子(透過ミラーの上部)での焦点検出の方式に関するものである(図)。メインの撮像素子での焦点検出素子の配列方向と、第2の撮像素子での焦点検出素子の配列方向が違う場合に、それぞれ配列方向にスキャンをして、CPUで両方のデータを比較して、ベストフォーカスの位置を決めるものだ。この焦点検出は位相差検出でもコントラスト検出でも両方の場合に適用できる。この方式の利点は透過ミラーが固定されているため、動画でもフルタイムのAFが可能であり、なおかつ焦点検出の方向を変えることにより、測距精度を高めることができる点だ。なお、ファインダーは一眼レフではなく、図のように、メインの撮像素子のデータをEVFで映し出すようになっている。ニコン1のような「ミラーレス」カメラとは別に、このような透過ミラー方式のレンズ交換式カメラはソニーだけではなく、ニコンを含むほかのメーカーから登場する可能性もある。なお、このニコンの特許出願に関しては、
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かラーマネージメントを行うX-Riteのi1プロファイラーのソフトウエアがVer.1.4にアップデートされ、スキャナーのカラーマネージメントも行えるようになった(
ここ)。
このカメラではあまりピクチャーエフェクトを使っていないのだが、これはリッチモノクロモードで撮影したもの。モノクロフィルムで撮影したような感じに仕上がる。ソニーCybershot DSC-RX1、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、ISO100。