ニコンはニコン1用の大口径中望遠レンズである32ミリF1.2(35ミリ判換算約86ミリ)の開発発表を2012年10月にしているが、今年のCP+では製品発表はなかった。なぜだろう、と思っていたら、ニコンはこのレンズの特許出願を2011年3月4日にして、2012年9月27日には特開2012-185263として公開されている(
PDF1)。しかし、2011年7月22日にはこのレンズの新しい特許出願が出されていて、2013年2月4日に特開2013-25162として公開された(
PDF2)。出願の実施例を見てみると、2012年公開(図1)と2013年公開(図2)では明らかにレンズ構成が異なっている。2012年公開の特許出願では色収差をはじめとする諸収差の補正に力点が置かれ、超音波モーターによるフォーカシング、さらに防振(手ブレ補正)の組み込みが提案されている。2013年公開の特許出願ではさらに、インナーフォーカシング機構を組み込みながら、レンズ性能を向上させる提案がなされている。ナノクリスタルコーティングについてはとくに記述されていないが、開発発表の段階で、レンズ鏡胴にはナノクリスタルコートを示すNのエンブレムが付いていたので、同コーティングの採用は確実だろう。さて、実際の製品ではどのようなレンズ構成になるのだろうか、ニコン1用の大口径中望遠レンズとして、32ミリF1.2はおおいに期待されるレンズである。
CP+2013の優秀出展社賞で、キヤノン、キヤノンマーケティングジャパンが金賞、ニコンイメージングジャパンが銀賞、ソニー、ソニーマーケティングが銅賞を受賞した。会場で各国の報道関係者の個人投票によるものである。
散歩をしていたら、建築用木材を見つけた。木の香りが漂ってきそうなきれいな断面で、バウムクーヘンにも見える。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。