キヤノンがDOE(回折光学素子)を使った超望遠レンズの特許出願をまた行っている(特開2013-25087、2013年2月4日公開)。実施例としては、500ミリF4、600ミリF4、800ミリF5.6などだが、共通する特長としては色収差など諸収差の極限までの低減、小型軽量化、インナーフォーカシング、防振機構(手ブレ補正)などとなっている。同社は以前からDOEを使った超望遠レンズの特許出願をしていて、より光学性能がよく、しかもDOEにつきもののフレアをどう低減するか、という課題のもとに、いろいろなレンズ構成を模索しているようである。DOEの配置に関しては、レンズの前群であればあるほど色収差の補正に効果的だが、フレアが発生しやすい。DOEを中間群に置けば、フレアの発生は防げるが、色収差の補正効果が前群よりも少なくなってしまう、というジレンマを抱えている。今回もレンズ構成上、DOEを前群に持ってきたり、中間群に持ってきたりして、色収差補正とフレア防止の最適なバランスを探っているようである。たとえば、600ミリF4のひとつの実施例ではDOEを第3群に置いている(図1)。いっぽう、800ミリF5.6のひとつの実施例ではDOEを第1群に置いている(図2)。このように、レンズの焦点距離と開放F値によって、DOEの位置を異ならせるのがベストな解なのかどうか、いまのところは判断がつかない。いずれにしても、そう遠くない将来にキヤノンの超望遠レンズシリーズはDOE採用のタイプに切り替わって行くと予想される。このキヤノンの特許出願については、
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冬の空を撮ってみたが、いまひとつなので、またPhotoshopのソラリゼーション処理をした。露出をオーバーめに、彩度を最大限まで上げている。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。