まだ試作段階だが、iPhoneを入射光式露出計として使うキットが99ドル(予定)で登場しそうだ。使い方はきわめて簡単で、iPhoneのイヤホンジャックに入射光測定用の専用の半球を差し込んで、あとは専用アプリをインストールすればいいだけである。iPhoneの画面にはシャッター速度、絞り値、ISO感度がデジタル表示されるから、その上に重なったインジケーターで設定したシャッター速度とISO感度に対応する絞り値、あるいは設定した絞り値とISO感度に対応するシャッター速度、などを読み取って、カメラにセットすればいい。とうぜんiPhoneの電池でアプリが動くわけだから、よぶんな電池は必要ない。まだ、専用アプリも完成していないので、SDK(ソフトウエア開発キット)をアプリ開発者に仕上げてもらう段階だが、面白い試みである。Lumu Labというスロベニアのベンチャー企業が開発しているものだが、iPhoneやiPadのアプリはすでにPhotoshop Touchがあるし、Photoshop LightroomのiPad版もAdobe Systemsが計画中であると伝えられる。現在、モバイル機器では2/3がタブレットPCまたはタブレット端末になったという統計もあり、スマートデバイスはますます面白くなって行きそうな予感がする。
キヤノンEOS5D MarkIIIおよび富士フイルムのX100Sのファームウエアアップデートがあった。EOS5D MarkIIIはリアコンバーター使用で合成F値がF8になった場合でも、中央のAFポイントで測距可能になった。X100SはAF精度が改善された(海外先行ですでにリリースされていた)。ファームウエアは各メーカーとも書き換え方法が簡単になり、内容も不具合修正だけではなく、機能アップが目立つようになってきたのはうれしい傾向だ。
リリースされたばかりのDxO Viewpointを使って、ディストーションを補正し、さらにPhotoshop で細かいレタッチをした。この大きさではわかりにくいが、カメラのデジタルフィルターでは出せない微妙なレタッチができるので、最近はあまり使っていないが、Photoshopはやはり必要だ。ソニーNEX-6、E16~50ミリF3.5~5.6PZ、絞りF7.1、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO100。