ケンコー・トキナーがボディー前面にも液晶モニタを搭載した防水デジタルカメラ、DSC880DWを発売した。価格は7,000円。前面モニタは1.8型で、「自分撮り」用、もちろん背面モニタ(2.7型)もある。イメージセンサーは有効約800万画素の1/3.2型とスマホなみだが、レンズは1.8ミリF2.8で、35ミリ判換算で約14ミリ相当の超広角。耐水深は3メートルである。AVI方式でVGAの動画も撮影できる。記録メディアはmicroSD/SDHCカード、電源は単4乾電池2本。トイデジカメと言えるだろうが、私は「これだ!」と思わず心中で叫んでしまったのだ。このカメラの発想は非常に独創的であり、かつ実用的だ。もし、イメージセンサーをもっと高度なものにして、動画をフルHDにして、耐水深を10~15メートルにすれば、これからのシーズン、かなり楽しい水中デジカメになりそうだ。「自分撮り」が水中でもできれば、珊瑚礁をバックに、あるいは鮫といっしょに(笑い)、いい記念写真が撮れるではないか。超広角にしたのは水中画角(屈折率の関係で水中画角が狭くなる)のを見越しているのだろう。昔、UWニッコール15ミリF2.8という水中専用の超広角レンズがあったが、イメージセンサーを1/2.3型でいいから、もう少し本格的な前面モニター付きの水中カメラを各メーカーとも真剣に考えて欲しいと思う。
カシオが香港で、EX-TR15を発表した。あのEX-TR100の系列になるグリップフレームが360度回転して、「自分撮り」も含め、いろいろな使い方ができる独創的なデジタルカメラだ。個人的には動画カメラとして面白いデザインだと思っているのだが、日本での発売は未定だそうだ。センサーは1/2.3型、レンズは21ミリ相当、これもいっそのこと水中カメラにしたほうが面白いかも知れない。
ハスの季節であるが、誰が撮っても似たような写真にしかならないのだが・・・とぶつぶつ言いながらも撮ってしまう。ソニーNEX-6、タムロン18~270ミリF3.5~6.3PZD、絞りF13、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO800。