コシナはマイクロフォーサーズ専用に設計されたノクトン42.5ミリF0.95を8月23日に発売する。価格は118,000円(税別)。35ミリ判換算で約85ミリに相当する中望遠レンズとなるが、F0.95という超大口径のため、暗い場所でもアベイラブルライトでの撮影ができ、また「ボケにくい」と言われるマイクロフォーサーズでも大きなボケが期待できる。ボケというか被写界深度そのものは35ミリ判のF1.8程度に相当するから、F0.95という数字ほど実際にはボケるわけではない。しかし、暗い場所でも撮像感度をそれほど上げずに高速シャッターが切れるというのは、超高感度には弱いマイクロフォーサーズにはうってつけのレンズと言えよう。すでに発表済みだが、8群11枚構成、最短撮影距離0.23メートル(撮影倍率1:4程度)、絞り羽根10枚、フィルター径58ミリ、動画でクリック音を発生させないように、絞りリングを無段階切り替え可能、大きさ・重さは64.3×74.6ミリ・約571グラム(本体のみ)。ノクトンにはすでに、17.5ミリ(約35ミリ相当)、25ミリ(約50ミリ相当)のF0.95シリーズがあり、42.5ミリは第3弾ということになる。マイクロフォーサーズでいままでいちばん被写界深度が浅かったのはオリンパスのMズイコー75ミリF1.8であった。マイクロフォーサーズの大口径レンズはほかにパナソニックの25ミリF1.4と20ミリF1.7、オリンパスの17ミリF1.8、45ミリF1.8があり、大口径レンズもオリンパス、パナソニック、コシナを合わせるといちばん豊富になってきた。これからは望遠側の大口径化が課題だが、いまでも通常撮影には十分なラインアップである。フォーサーズに比べるととくに望遠側の大口径がまだだが、広角側ではマイクロフォーサーズのほうが大口径化が進んでいる。オープン規格の強みを生かして、さらに交換レンズの幅を広げて欲しいと思う。
いま、フィルムカメラ、とくに中古カメラの相場が下落している。一時の「クラカメ」ブームもすっかり終わり、ユーザーが少なくなったせいだろう。しかし、こういう時だからこそ、ライカ、ローライフレックス、ハッセルブラッドなどの名機が安く買えるチャンスである。予想外に低価格なのにびっくりするだろう。
植物は花よりも葉のほうに惹かれる。なぜだかわからないが、とくに透過光で見る葉はきれいだと思う。花はきれいすぎるのかも知れない。オリンパスOM-D E-M5、M14~150ミリF4~5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。