先日海外で発表されたソニーα3000は謎だらけである。なぜ国内発表しないのか、海外専用モデルなのか、まずこの点がわからない。価格が18~55ミリズームレンズ付きで約400ドルというから、最初に価格ありきの戦略モデルで、海外専用なのかも知れない。つぎに理解できないのが大きさと重さであり、プレスレリースによると約101.6×58.1×38.3ミリ、重さは222グラムだったが、これは誤植だったようだ。現在のプレスレリースをチェックすると、128×90.9×84.5ミリになっている(重さは不明だが、電池や記録メディア込みだと400グラムを超えるようだ)。重さはともかくとして、大きさはキヤノンEOS Kiss X7よりもひと回り大きい。せっかくショートフランジバックのEマウントを採用しているのに、小型化はいまひとつのようである。とくに理解不能なのが、奥行き84.5ミリであって、これはたぶん後方に突き出したアクセサリーシュー部分を含むからではないだろうか。ボディー部分であれば、このような数字になるはずがない。ボディー部分だけの奥行きであれば、最初の発表の38.3ミリというのが近いのではないだろうか。また、スペック的にも、EVFが約20万ドット、液晶モニタが約23万ドット、通常連写が毎秒2.5コマとかなりスペックダウンをしている。だからまず低価格ありきの戦略モデルと思ったわけで、このようなスペックは日本国内市場ではいくら安くても、あまり受けるとは思えない。ここからは完全に推測だが、このα3000はやはり海外専用モデルであり、国内向けには別の機種が用意されるのではないか。ただ、EマウントでEVF内蔵、一眼レフスタイルという基本路線はそのままで、スペックアップをした機種が登場するものと期待したい。
キヤノンはEOS70DダブルズームキットとEOS KissX7iダブルズームキットを9月12日に発売する。EOS70DWが169,800円、EOS Kiss X7iWが129,800円。望遠ズームのほうは同日単体でも発売されるEF-S 55~250ミリF4~5.6 IS STMである。なお、EOS70Dのボディーおよびズームレンズキットは8月29日に発売されている。キヤノンはSTM(ステッピングモーター)をUSM(超音波モーター)の後継と位置づけているようだ。
暑い夏、階段を登るのもつらいが、日陰は涼しい。そんな感じを出してみたくてシャッターを切った。富士フイルムX100S、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。