「像面位相差AF」は画期的な発明であり、いまや「ミラーレス」カメラの必須機能になろうとしている。イメージセンサーの撮像画素あるいはそれと同等の位相差AF画素を使って測距するため、測距点を非常に多くすることができる。理論的には全画面に測距点を散在させることが可能だが、実際にはレンズの収差や周辺光量低下により、画面周辺では測距が不正確になる。そのため、キヤノンの約80%というカバー率が現実的に最大だろう。いずれにしても、測距光学系の関係で、測距点をそれほど多く増やせない従来の位相差AFよりも測距点数の面で有利であることに間違いはない。ただ、測距速度となると、現時点ではまだ専用光学系の位相差AFのほうが早く、高速動体に対する追従性が優っている。測距精度に関しては、像面に位相差AF画素を持つ像面位相差AFのほうが高いはずだが、現在のところ、まだ専用光学系の位相差AFのほうが精度が若干高いようである。像面位相差AFのほうは、マウントアダプターによって、別系統のAFレンズを付けた場合にもAFが可能である、というのも利点だ。そうでなければ、マウントアダプターそのものに位相差AF機構を内蔵しなければならなくなる。像面位相差AFはニコン1が2011年に採用したのが初めてという新しい技術なので、これからどんどん改良されて行くだろう。ただ、現状で、高速動体を追いかけようと思ったら、一眼レフの専用光学系の位相差AFのほうが一歩先を行っている、というのも事実であることを確認しておこう。
デジタルホビーからMETABONESのニコンGタイプレンズ対応アダプターが発売された。価格は19,000円。カメラ側マウントは富士フイルムXマウント用、ソニーNEXマウント用、マイクロフォーサーズマウント用。絞りリングを持っていて、またクリックをなくす調整もできる。なお、このマウントアダプターはSPEEDBOOSTERではない。
以前にネコカフェで撮影したもの。ここはかなりうす暗いので、このF1.8中望遠レンズがいちばん適している。オリンパスOM-D E-M5、M45ミリF1.8、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。