キヤノンEOS70Dの「デュアルピクセルCMOS AF」は精度が高く、しかも高速であり、画期的な技術である。ただ、名称が誤解を呼んでいることもまた事実であり、「デュアルピクセル」とあるので、2020万×2=4040万画素だと思っている人が少なからずいる。ピクセル(画素)とは撮像するためのイメージセンサーの単位であり、EOS70Dの「デュアルピクセル」は正確ではない。なぜなら、ひとつの画素(ピクセル)の中にそれぞれ2つのフォトダイオードがあり、それが像面位相差AFを受け持っているからだ。けっして、ひとつの画素が2つの画素から成り立っているわけではない。だから、「デュアルフォトダイオードCMOS AF」とでも呼ぶのが正しいのだろうが、わかりにくいので、「デュアルピクセルCMOS AF」にしたのだろう。撮像のときの出力はひとつの画素からはひとつの出力であり、ふたつの出力ではないから、有効画素数は2020万画素であり、キヤノンもそう表記している。ただ、「画素ピッチ」を考えると微妙であり、従来の画素ピッチ計算がそのまま当てはまるかどうかは疑問である。このような技術はこれからキヤノンはとうぜんのこと、他社でも同様のものを出してくると思われる。そういう点では、従来の常識が通用しない世界に入りつつあるので、今後は現在の有効画素数表記がそのまま使えるかどうか、むずかしいところに差し掛かってきた。ちがう面から見ると、有効画素数にあまりこだわることが意味のない世界になるかも知れない、という予感もある。この日記ではあえて、テクニカルな話題ばかりをとりあげてきているが、今後はテクニカルなトピックを語ることがさらにむずかしくなるだろう。
リコーイメージングはHDペンタックスDAリミテッドのシルバーカラーを5種類、10月25日に発売する。HDコーティングをした15ミリF4、21ミリF3.2、35ミリF2.8マクロ、40ミリF2.8、70ミリF2.4で、ブラックモデルはすでに発売ずみ。今回のペンタックスK-3シルバーエディションに合うデザインということなのだろう。
黄色いヴェスパは珍しかったので写してみた。狭いところに置いてあたので、窮屈な写真になってしまった。富士フイルムX100S、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。