以前にモジュラーカメラの代表として、駒村商会のコンバーチブル・ホースマンを紹介したが、そのデジタル判というべき中判カメラがフェーズワンから発売される予定だ。このカメラはアルパ12TCカメラボディー(レンズマウントとデジタルバック装着部があり、グリップを装着できるフレーム)を中核にして、ローデンストックHRディガロン35ミリF4LB(レンズシャッター内蔵)と、フェーズワンのデジタルバックであるIQ250、IQ260またはIQ280をアダプターにより装着するもの。フェーズワンのIQデジタルバックはタッチパネル式液晶モニタを背面に内蔵しているが、別にカメラフレーム上部にアダプターにより光学ファインダーまたは可動式液晶パネルも装着できる。この発想はまさにコンバーチブル・ホースマンと同じで、ちがいはバックがフィルムか、デジタルかだけである。アルパ傘下であるローデンストックの交換レンズは各種揃っていて、それを組み合わせれば、モジュラーカメラとして大規模なシステムになる。ベーシックフレームと62ミリレンズとフィルムバックだけで終わってしまったコンバーチブル・ホースマンの先を行くシステム性を備えている。風景写真のようにじっくり撮る撮影では、このようなモジュラーカメラでいいような気もしてくる。中判一眼レフは万能的だが、もっと単能的なこのようなカメラの存在価値もあると思うのである。操作はきわめて原始的で面倒なのだが、じっくりした撮影にはちょうどいいと思うのである。フェーズワンからは正式はアナウンスはないが、ディーラーはこのモジュラーカメラを扱う意向をすでに発表している。
最近はインスタントカメラに対して、とくに若い世代の人気が高まっているようだ。そんな中、ロモジャパンはインスタントカメラ、Lomo'Instantの販売を開始した。価格は12,800円(サンレモカラーが15,300円)。富士フイルムのインスタントフィルムであるInstax miniを使用するシンプルなカメラだが、各種のアタッチメントレンズを装着できる。
このようなメカニカルな素材を写すことも好きだ。金属の質感が好きなのだと思う。ソニーα6000、E 16-50ミリf3.5-5.6PZ、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。