旧聞なのだが、富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」が昨年に比べて販売を大きく伸ばしているという。上期前年同期比80%増という驚くべき回復ぶりで、同社のコンパクトデジタルカメラの今年度販売台数を大きく上回る予定だという。2014年度の同社のコンパクトデジタルカメラ販売台数は約200万台だったが、「チェキ」は300万台を達成し、2015年度は350万台に増産の予定である。2016年には500万台の大台に達するとの見通しもあり、同社にとってはコンパクトデジタルカメラなどにより撤退寸前だったインスタントカメラが息を吹き返す、という予想外の展開になっている。これは韓国や中国で需要が急増したためで、2007年がその反転の契機になったという。このため、同社では海外市場専用機も作り始めたが、日本国内でも「チェキ」は若い女性を中心に人気が回復し、国内市場でも復活の兆しがあるという。「チェキ」の人気の秘密はプリントがすぐに得られるということ、そして、プリント上に文字やイラストなどを書き加えることができるということで、若い世代に人気があるという。インスタントカメラは周知のようにアメリカのポラロイドランド社が開発したものだが、ポラロイドはデジタルカメラによる攻勢の前に撤退を余儀なくされた。しかし、現在では同社はデジタルカメラの機能に、特殊なインクを使った新しいコンセプトのインスタントカメラを出している。また、ポラロイド社とは別に従来のポラロイドフィルムを復活させようというThe Impossible Projectがあり、いままで600シリーズ互換のフィルムなどを市販してきている。コンパクトカメラはスマートフォンによって、出荷台数が大幅減少となっているわけだが、「チェキ」の動向によってはさらに厳しい状況になりそうだ。
中国の中一光學の縮小光学系内蔵のマウントアダプター、Lens Turbo IIが11月28日に焦点工房より発売された。価格は19,500円。富士フイルムのXシリーズ用で、装着できるレンズのマウントはキヤノンEFまたはニコンF。縮小光学系により、装着レンズの実焦点距離とほぼ同じ画角で撮影できる。METABONESのSPEEDBOOSTERとほぼ同じ発想のマウントアダプターである。
背景の光を入れたかったので、少し後ろのアングルから撮影。手を激しく動かしているので、被写体ブレしている。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF6.7、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。