ソニーのPlayMemories Camera Appsの展開を見て思うのは、こういうカメラアプリはやはりカメラ専用に開発されたものでないと、デジタルカメラ本来の機能が発揮されないということだ。Android OSを搭載したコンパクトデジタルカメラがニコンやサムスンから発売されたが、人気が出ることはなかった。アプリが中途半端であるだけでなく、Android端末としては通話ができないし、やはりデジタルカメラにAndroid OSを載せただけ、になってしまっていた。そういう点で、パナソニックのDMC-CM1はAndroid OSを搭載したデジタルカメラにとどまらず、通話もできる「スマートフォン」である。やはり、Android OSやiOS(アップルは外部ライセンスはしないだろうが)を搭載すべきなのはスマートフォンであって、デジタルカメラではない、ということを再認識した。ソニーのPlayMemories Camera Appsがオープンプラットフォームとなって、ほかのメーカーのデジタルカメラにも使えるようになるとベストなのだが、現在のところはそういう動きはない。このアプリを使いたければ、ソニーの該当機種を買うしかないのだ。個人的希望としては、このソニーのアプリをオープンプラットフォームで使うコンソーシアムのようなものができればいいと思っているのだが、どうなのだろうか。いずれにしても、ソニーのPlayMemories Camera Appsの今後の展開が楽しみである。
あえて人の顔をフレームアウトして撮影。これもスナップの一種と言えるだろうか。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF8、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO800。