これからのデジタルカメラを予想するには、スマートフォンを軸に考えればいいのではないか。つまり、スマートフォンで実現されていないもの、あるいは実現が困難なものを列挙していけば、今後のデジタルカメラの展開方向が見えてくる。まず、第1はイメージセンサーの大きさであり、1型以上が常識となるだろう。1/2.3型などの極小センサーは超望遠の高倍率ズームカメラとして生き残ることになるだろう。2000ミリ相当などの超望遠はとりあえずスマートフォンでは無理だからだ。つぎはイメージセンサーの大きさに比例して、画素数がさらに増加するだろう。昨日書いたPhaseOneの645判フルサイズで1億画素は特殊な業務用だが、35ミリ判では4000-5000万画素が常識化するだろう。さらに、スマートフォンでは液晶などの背面モニタでしかファインダーがないため、高精細化したEVFは今後も進化していくと思われる。また、ピントを撮影後に変えられるデジタルカメラはいずれスマートフォンにも同様の機能が搭載されると思われるので、将来性はあまりないと断言できる。また、高価格化もカメラ、レンズともにスマートフォンと差を付ける点でメーカーが選ぶ方向性となるだろう。実際、いまでも単焦点大口径レンズは20万円以上が常識化し、さらに30万円や40万円となっていくだろう。もちろん、超望遠大口径レンズは100万円以上するのは以前からだが、それらとの差が縮まって行くことになるだろう。ひと言で言えば、高付加価値で高価格のデジタルカメラやレンズが主流となって行くだろう。
金属の質感は木の質感同様に好きだ、両極端だが。JPEG撮って出しにPhotoshopで多少のレタッチを加えた。オリンパスOM-D E-M1、M75-300ミリF4.8-6.7II、絞りF6.7、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。