ソニーのαシリーズは今年の7月で10周年を迎えた。2006年の初頭にコニカミノルタが写真事業からの撤退を表明し、ソニーがコニカミノルタα-7デジタルなどを開発したレンズ交換式デジタルカメラの部門を譲渡された。そして、早くもその年の7月にソニー最初のレンズ交換式デジタルカメラ、ソニーα100が発売された。このカメラはコニカミノルタα-Sweetデジタルに準じるAPS-C一眼レフであり、そのために早く開発できたのだと思われる。そして翌2007年にはコニカミノルタα-7Dの後継機と目されるソニーα700が発売された。さらに2008年には35ミリ判デジタル一眼レフのα900が登場し、高品位な一眼レフファインダーで注目を集めた。このα700、α900のラインアップによって、ソニーはミノルタのネーミング基準を受け継ぐ。ミノルタはメイン機種に7の数字を含む名称を付け、それが頂点に達したのが1985年のミノルタα-7000だった。その後、上位機種にα9000、下位機種にα5000、α3000などと奇数の番号を振り、それはα-7、α-9まで続いた。ソニーが3、5、7、9の奇数番号を明確にさせたのが、2010年のα33とα55で、このTLM(透過ミラー)シリーズは2011年のα77、2012年のα99となる。また、ミラーレスカメラのNEXシリーズでも、NEX-3シリーズ、NEX-5シリーズ、NEX-7となったが、NEX-6の登場でやや規則性がなくなった。そして、NEXシリーズはα300シリーズ、α5000シリーズ、α6000シリーズに受け継がれている。そして、2013年にはNEX以来のEマウントながら、35ミリ判を実現したミラーレスカメラ、α-7シリーズを登場させた。このように、ソニーのレンズ交換式デジタルカメラの命名基準は旧ミノルタ、コニカミノルタの名称を受け継いでいるので、つぎに出るカメラはAPS-Cのα7000か、35ミリ判のα9か、と噂される根拠となっている。ただ、α7000?に関しては、α6300が今年の3月に発売されているので、可能性はそれほど高くない。α9に関しては、TLMカメラのα99IIが11月発売を予定されているので、早くても来春の発表になるのではないかと思われる。憶測だが、α7シリーズの弱点とされてきた連写性能を高めた機種がα9になるのではないか。
ひさしぶりのリスちゃん。RAW+JPEGで高速連写した。キヤノンEOS 7D MarkII、タムロン16-300ミリF3.5-6.3、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。