ベルギーのCMOSISはオーバー35ミリ判のグローバルシャッター方式のCMOSイメージセンサー、CMV50000を発表した。実画面は36.43X27.62ミリとアスペクト比はほぼ4:3で、35ミリ判よりも短辺が長い。有効画素数は4750万画素で、画素ピッチは4.6マイクロメートル。動画は4K/60pおよび8Kにも対応するという。グローバルシャッターのため、動画でもローリング歪みなく撮影できる。スチルカメラにはどれほどのメリットがあるかどうかは電子シャッターの最高速がどうなるかなどの点が不明で、現時点ではなんとも言えない。ただ、デジタルカメラの技術発展の方向は電子シャッターに向いていて、それはとうぜんグローバルシャッターとなるだろう。このため、CMOSISのこのイメージセンサーは今後の世界のセンサーメーカーをめぐる開発競争に拍車をかけるだろうとは言える。CMOSISはファブレスメーカーであり、CMOSイメージセンサーの設計を手がける企業だが、ライカM(Typ240)のセンサーメーカーとして有名だ。このため、ライカがいち早くグローバルシャッターを搭載したデジタルカメラを登場させる可能性もある。
RAWで撮影し、パラメータを少し調整した。オリンパスOM-D E-M1、M14-42ミリF3.5-5.6EZ、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。