レンズ一体型カメラ、一般にコンパクトデジタルカメラというカテゴリーはスマートフォン普及の影響をいちばん受けている。このため、1/2.3型センサーのコンパクトデジタルカメラをやめるメーカーが出てきて、1型センサーにシフトしているようだ。1型センサーはマイクロフォーサーズ(4/3型)よりも少し小さく、1/1.7型センサーよりは大きい。ある意味で非常にバランスのとれたセンサーサイズである。このため、ソニーはDSC-RX100やRX10など裏面照射型1型センサーのレンズ一体型カメラをつぎつぎに発売している。パナソニックやキヤノンも1型センサーのレンズ一体型デジタルカメラを発売している。ニコンはレンズ交換式のニコン1が1型センサーであるため、レンズ一体型の1型センサーカメラを出すのはむずかしいと思われてきた。しかし、同社はDLシリーズを発表し、この分野に参入する構えを見せている。ただし、技術的な問題のために、発売が遅れている。1型センサーなら、スマートフォンに対抗できるのか?いまの段階ではイエスではあるが、将来にわたってそうであるとは限らない。1型センサーを搭載するスマートフォンが絶対に出ないだろうとは言い切れないからである。このため、1型センサー搭載というだけでなく、ズーム比とか焦点距離範囲あるいは開放F値に工夫を凝らした1型センサー搭載レンズ一体型カメラが望まれるところである。
RAWで撮り、仕上がりなどを調整した。オリンパスOM-D E-M1、M14-42ミリF3.5-5.6EZ、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。