デジタルカメラの画面サイズ(フォーマット)はさまざまである。それがデジタルカメラの特長であり、イメージセンサーの大きさによっていかようにもできる。しかし、現状ではこの特長が裏目に出ているような感じも受ける。あまりにいろいろなサイズが併存すると、ユーザーはどれを選択していいかわからなくなり、結果としてデジタルカメラ離れを起こしているのではないか。とはいうものの、デジタルカメラの画面サイズは整理されてきたこともたしかである。携帯電話のイメージセンサーを別にすると、小さいほうから1/2.3型、1/1.7型、1型、4/3型、1.5型、APS-C、35ミリ判、そして中判が現在のフォーマットである。たとえば、1/1.8型とか、2/3型とか、APS-Hとか、APS-Cでも換算倍率1.7倍というのは姿を消した。それでも、APS-Cフォーマットでは大多数の換算倍率1.5倍に対して、キヤノンだけは1.6倍である。これは同社のEOS DCS 1c以来の伝統的なサイズであり、変更するのはむずかしいのだろう。また、APS-Hサイズに関しては、キヤノンはやめたが、シグマがsd Quattro Hでふたたび採用しようとしている。個人的な見方を言うと、センサーサイズは1型、4/3型、APS-C(換算倍率1.5倍)、35ミリ判の4つで十分だと思う。昨日の続きになるが、1型より小さいセンサーサイズは携帯電話のデジタルカメラ用でいいと思っている。そして、センサーサイズとほかの性能のバランスがいちばんいいのはAPS-Cサイズであると経験からの個人的結論を出しておこう。
RAWで撮影し、ピクチャーコントロールなどを調整した。ニコンD7200、AF-S DX VR 18-300ミリF3.5-6.3G、絞りF8、絞り優先AE、RAW、ISOオート。