キヤノンは裏面照射型CMOSイメージセンサーや積層型CMOSイメージセンサーを製品化していないが、着々と研究は続けている。以前に裏面照射型CMOSイメージセンサーの特許出願を紹介したが、積層型CMOSイメージセンサーも特許を出願している。たとえば、2013年6月28日に「撮像素子、撮像装置、その制御方法、および制御プログラム」として出願された特許は、2015年1月19日に特開2015-12489として公開された。この特許出願は明らかに積層型イメージセンサーである。像面AF測距を前提としていて、データ転送時間を短縮しながら、画質低下を防ぐ特許である。これは一例だが、キヤノンはさまざまなイメージセンサーの研究を行っている。なぜ製品化しないかは、カメラの性格に応じて、最適なイメージセンサーを選択する方針だからだろう。だから、2018年に発売が期待されている35ミリ判ハイエンドミラーレスカメラでは、一気に積層型CMOSイメージセンサーを搭載してくる可能性もある。また、前に書いたように、裏面照射型CMOSイメージセンサーも画素ピッチの小さなEOS 5Ds後継機に搭載される可能性が高い。
RAWで撮影し、ホワイトバランスなどを調整した。ソニーα6300、E 16-50ミリF3.5-5.6 PZ、絞りF5.6、絞り優先AE、RAW、ISOオート。