ニコン1 J5がニコンのウェブサイトで正式に旧製品扱いになり、いよいよニコン1が終了することになった。そうすると、とうぜん期待されるのはニコンの次世代ミラーレスカメラであるが、個人的に期待するのはニコンらしい先進性だ。ニコン1はミラーレスカメラとしては像面位相差AFを初めて搭載し、また高速連写という大きな特徴があった。次世代ミラーレスカメラもインパクトのある製品に仕上げて欲しい。35ミリ判で、ニコンのデジタル一眼レフを超えるようなミラーレスカメラを期待したい。「超える」というのは画素数か、連写性能か、あるいは像面位相差AFか、はたまたグローバルシャッターの採用か、いろいろ要望があるだろう。私はまず価格で驚かせて欲しいと個人的には思っている。つまり、20万円を大幅に切るような35ミリ判ミラーレスカメラであり、その上で必要十分な性能を備えているということだ。具体的には画素数はそれほど欲張らずに2400万画素前後でいいが、そのぶん連写性能を10コマあるいはそれ以上にして欲しい。また、像面位相差AFは測距点数にこだわらずに、測距精度と測距速度の向上を目指して欲しい。測距点数が多くても、測距精度が落ちるのでは意味がないからだ。グローバルシャッターに関しては一足飛びの採用はむずかしいだろうから、ブラックアウトを軽減し、ローリングシャッター歪みを少なくしてもらえば十分と思っている。はたして、ニコンはどのような次世代ミラーレスカメラを出してくるのだろうか。期待はおおきくふくらむ。
JPEG撮って出し。ソニーα550、DT 18-55ミリF3.5-5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、AWB、ISO200。